■感想など■

2011年02月05日

[LIPS]『Piece.02』「二人の儀式」〜スウィート・バスタイム〜

■■ Scene.01 ■「ティファ」■■

 クラウドと一緒にお風呂に入る。

 半ば、『夜の日』の儀式となったこの行為を、私は愛してる。
 あったかいお湯に浸かって彼の腕に包まれながらうっとりとなる瞬間を、この体と心に「至福の時」として刻み込んでしまっているのだ。
 好きな人と、ずっとそうしたかった。
 彼と、そうしたかった。
 だから、大きなバスタブが入るくらい広いバスルームの家を選んだのだし、それに見合うだけのバスタブを運び入れた。
 バスタブは真っ白で、陶磁器特有の滑らかな肌触りで気持ち良く、二人で浸かってもたっぷりと余裕がある。
 バスタブにこだわったのだから、当然バスオイルやバスキューブも、香りのいい上等なものを選ぶ。
 『夜の日』は特別な日なのだから、それは、私にとっては当たり前過ぎるほどの事なんだけど、実を言うと彼にはあんまり理解してもらえてないみたいで、そこのところがちょっとだけ哀しい。
「ティファ」
 バスルームからクラウドの声が聞こえる。
「はぁい」
 私は髪を結い上げながら、彼に返事を返した。
続きを読む

★足跡代わりにポチッとしてってくださいな★