■感想など■

2011年05月23日

[LIPS]『Piece.04』「二人の睦」〜愛しあうということ〜

■■【2】■■


 彼は、彼女の胸が好きだ。

 「胸も」でも、「胸は」でも無い。
 彼女の胸「だからこそ」好きなのだ。

 ゆる……と揺れる乳房に、つ……と指を触れる。柔らかな産毛が、光を弾いてきらめいた。突出して、自己を誇示するように起立した乳首が、少し大き目の乳輪の中、突然剥き出しにされた恐れで、ふるふると震えている。
 何度も指で触れ、摘まんで、口に含み、舌でなぶった果実だ。
 それなのに、わずかに色が濃くなっただけで、その優しい造形は、初めて結ばれた夜から少しも変わっていないのではないか……と思われた。
 その紅い甘露に、ついっ……と舌を滑らせる。
『熱い……』
 乳首は、小さなものだ。
 赤ん坊の小指ほどしか、無いだろう。
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