■感想など■

2011年06月05日

[LIPS]『Piece.04』「二人の睦」〜愛しあうということ〜

■■【3】■■

「……手……洗う……」
 彼女の両手は、挽肉とサラダオイルにまみれている。今はその両手を、外科手術直前の医師のように、肘で曲げて指先を天に向けていた。
 手をついて、買い換えたばかりのシステムキッチンを無駄に汚すのは嫌だったし、クラウドにしがみついて、彼のお気に入りのスーツを汚すのも嫌だった。
 だから今まで、彼に「上」から「下」から体をなぶられても、愛しい人の首に噛り付く事をしなかったのだ。
 もちろん、彼はまさしくそれを狙っていたのだが……。
「いいよ」
 彼の言葉に、ティファは彼の左手が差し込まれたヒップを、少し後に突き出したまま、蛇口のレバーを捻って石鹸を手に取った。

くちっ……くちち……

「ひあっ! ……うう……」
 のろのろとした動きで手を洗い始めたティファを、再び激しい快楽の波が襲う。ざわざわと体を震わせるようにして這い上がってくる波に、ティファは啼き、そして喘いだ。
 彼が左手の中指を根元まで差し入れ、中でくにくにと動かしざらざらとした粘膜を刺激しているのである。
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