■感想など■

2011年11月21日

【ボクキミ】4

■■【4】■■

 ウィッチは『函(パンドラ)』の形成も『濁怨(ケガレ)』の消散にも、莫大な魔力を必要とする。
 そのためウィッチには、闘いにおいての魔力消費を極力抑え、効率良くケガレの消散を行えるよう特殊な戦闘形態が存在し、あの露出過多な魔女っ子風コスチュームも、実はその一つなのだという。本来であればウィッチは必要最低限の衣服しか身に着けないため、裸である事が最も望ましいらしい(大気と触れる表面積が大きければ大きいほど、大気から、魔力となる魔素を得る事が出来る……という、冗談みたいな“とんでも設定”らしい)のだが、さすがにそれでは闘いにくいため、ああいう形態になったのだとか。もっとも、それがなぜ魔女っ子風コスチュームになったかは……ウィッチの間でも長らくの謎だった。
「ああいう格好……恥ずかしくないのか?」
「もう慣れた……って言ったら嘘になるけど、実際、ウィッチの姿になってる時はあの恰好が普通で当たり前だって本気で思ってるから」
「じゃあ写真に撮って見せられたら?」
「し、死んじゃう」
 もちろん戦闘形態=(イコール)魔女っ子風コスチュームというわけではなく、普段の姿……いわゆる生活形態とは髪や目の色、髪の長さや時にはプロポーションまで変化するウィッチもいるのだという。
 そして通常であれば、ウィッチは戦闘形態を解くことで、すみやかに魔力の補充段階(生活形態)へとシフトするのが常らしい。
 だが、戦闘形態へ至るには更に性変転(トランス)を経るという、通常とはもう一段階プロセスを必要とする特殊なウィッチである優也は、闘いの後、そのままでは通常の生活形態へとスムーズに移行できないのだという。
 それでも今までは、先代ウィッチである母親と行動を共にすることで、生活形態への移行に必要な魔力を彼女から分け与えてもらうことが出来ていたため、それほど不都合は無かったのだ。
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