■感想など■

2011年12月26日

【ボクキミ】9

■■【9】■■

 この日を境に、哉汰はウィッチのパートナーとして、ユウと頻繁にキス……否、魔力補給をするようになっていった。
 回数が多いということは、ケガレの発生と活動がそれほどまで活発化している……ということなのだろうが、それだけでもないのではないかと、哉汰などは思ったりもする。
 つまりそれは、“ユウが快楽に流されているのではないか?”という推測からだ。
 その証拠に、最初は小鳥同士が啄ばむような、ほんの少し触れるだけのキスだったのが、段々と唇同士が密着する時間が長くなり、最近では舌を互いの口腔内に挿入する、いわゆるフレンチ・キス(ディープ・キス)の様相を呈してきているのだ。
 ユウは本来の姿は男かもしれないが、見た目は色気たっぷりの“むちむち美人”なのだ。
 それに身を寄せるとすごく良い匂いもするし、実際、キス自体もとても気持ちが良く、哉汰にもその時は「男としているのだ」という感覚が全く無くなっていた。
 だから唾液同士が“くちゅくちゅ”と交じり合うフレンチ・キスも全然平気になっていたのだが、そもそも、そこまで深くキスする必要があるのかと疑問に思わなくもない哉汰であった。
 ユウが言うには、唾液に含まれる『ディフェンシン』という抗微生物ペプチド(抗菌性物質)が、哉汰の中の魔力を、よりロスが少ない形で効率良く伝える“伝達触媒”となっている……とかなんとかもっともらしい理由を付けてはいるのだが、それが真実かどうかは定かではないのだから。

 とはいえ哉汰も、そうしてユウと何度もキスを繰り返すうちに、その際に受ける快感には時間と場所によってひどくバラつきがある事を知った。
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