■感想など■

2012年03月29日

【ボクキミ】25

■■【25】■■

「じゃあ、いい?」
 そう言ってユウが躊躇いもなく哉汰のズボンとパンツに手をかけた。
「ちょ、ちょっと待て、自分で」
「だめ」
 抵抗する間も無かった。
 ずるんと膝まで引き下ろされ、さっきからガチガチに勃起しっぱなしのアレがまるでバネ仕掛けの玩具みたいな感じに“びょん”と勢い良く跳ね上がる。
「わお」
「わお、じゃねーよっ!! 待てって言ってるだろうが!」
「待てない。なに? カナちゃんは男なのに一度決めたことをいざとなったら無しにするの?」
「そ、そうじゃねーよ。そうじゃねーけどさ」
「じゃあなに? 恥ずかしい?」
「あ、当たり前だろ……」
「うーん……じゃあ、やっぱり最初に魔力の方からもらっとくね?」
「な……うむぅっ!?」
 「じゃあ」って何だ。
 そう聞く間もなく、首と頭をガッチリと両手でホールドされ、哉汰は有無も言えずにキスされた。のしっとユウがかけてくる体重に耐えるために、アレを露出されたまま両手でとっさに体を支える。
 すぐに、むちゅ、むちゅ、むちゅ……と唇も舌も何もかもを吸われ、嘗められ、しゃぶられて食べられてしまった。
 そして……
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2012年03月26日

【ボクキミ】24

■■【24】■■

 カナケンのウィッチ捜索は結局、それから3日間、木曜の夜まで続いた。

 結果は惨敗である。

 最初の日、夜中に魔力供給のため訪れたユウに直接聞いてみたら、やはり全く見当違いの場所を探していたらしい。だから後の2日は、いわばカナケンに対する義理みたいなものだ。
『あの黒いサングラスの女性をまた見られるかもしれない』
 確かにそんな淡い期待も抱いていなくはなかったが、さすがにそれらしい女性は見つけられなかった。
 ただ最後の日、窓が半分だけ開いたアパートを見つけた時の事だ。
 そのアパートの二階端っこの一室で、腹の出た中年の男が布団の上で女の尻を両手で掴んで、バックから激しく責めているのを、半分開いた窓の、真横からのアングルで見た。
 確かに女のものであろう、むっちりとした汗まみれの白い尻が、中年男の腰とぶつかるたびに波打ち、震え、めちゃくちゃエロかった。
 おまけに抜き差しされる男の男根は太くて黒っぽいのに、白濁したものでぬらぬらと光っていた。
 それは実に、色気をたっぷりと纏った、脂の乗った“たまらない尻”だった。
 おっぱい星人の哉汰でもそう思うのだ。
 尻フェチが見たら涎を垂らしそうだった。
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2012年03月22日

【ボクキミ】23

■■【23】■■

 11月3日木曜日から7日の月曜日まで、ユウは毎日、夜になると哉汰の部屋を訪れた。
 いつもキスと乳吸いはセットになっていて、月曜日の時点でキスは12回目、乳吸いは8回目にもなっていた。
 最初の頃からは考えられないような回数である。
 慣れていく、のだろう。
 ユウが自分(の魔力)を求めるように、自分もユウから与えられる快楽を求めている。
 哉汰はそれをもうハッキリと自覚していた。


 そんなある日の夜、哉汰はカナケンに誘われて、駅西の繁華街にあるビルの屋上にいた。
 11月8日、火曜日の事だ。
 冬の夜空は空気が澄んで、いつもより星が多く見える気がする。
 眼下にある繁華街のメインストリートからの光が光害となり、天体観測には全く向かないが、恋人達がロマンティックを気取るには十分かもしれない。
 そう思いながら白い息を吐く哉汰は、自分とは反対側にあるフェンスに張り付くようにして双眼鏡を構えている残念イケメンの背中を見た。
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2012年03月19日

【ボクキミ】22

■■【22】■■

 昨夜はあの後、ユウは急に立ち上がり、窓を開け放つと身を翻して躊躇いもなく飛び出してしまった。
 まるで自分のしたことに、自分で驚いているようだった。
「ユ……ユウ!」
 体全体が熱っぽくて重たくてだるくて、固く勃起しすぎて刺激が怖いアレを気にしながらベッドを降りて窓辺に寄ると、家の前の道上では、元の姿に戻った優也が、学校の制服のままで立ち竦んでいた。
 強張った顔でこちらを見上げる優也は、今にも泣きそうだった。
 男に戻ったことで、自分のした行為が急に恥ずかしくなったのだろうか。
 そして、
「ごめん……ごめんね?」
 震える唇でそう告げると、ユウは哉汰が何か言う前に振り切るようにして走り去ってしまった。
 顔を背ける瞬間、哉汰の頬を涙が零れ落ちるのを見た気がした。
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2012年03月15日

【ボクキミ】21

■■【21】■■

 その日の放課後の帰り際、哉汰は優也に「一緒に帰るか」と言ったが、
「ボク、まだ園芸部の仕事があるから」
 と、優也は曖昧な笑みを浮かべて答えた。
 哉汰は待っていてやろうかと思ったが、そこまでする必要もないだろうと思い、そしてまた、数日間学校に来なかった分、園芸部の仕事もかなり溜まっているのだろうと想像して、優也を残して一人で帰ることにした。
 名残惜しそうに「ごめんね」と言う優也に、胸の奥をほんのちょっぴり刺激されながら……。

§         §         §


 哉汰は下校途中に少し足を延ばし、商店街の小さな書店では扱っていない本を探して、家とは反対の方角にある駅前のショッピングモールに立ち寄った。
 そこには、夜遅くまで皓々と光が満ちる大型店舗があり、商店街の書店など比べようもないほど品揃えの豊富なブックセンターがあるのだ(田崎書店のおじいちゃんには悪いけど)。
 哉汰は久しぶりにそこを訪れたこともあって、すっかり日の沈むのも忘れ、夢中になって漫画やラノベの新刊書籍などを見て回った。
 そのため、気付けば時刻はいつの間にか8時も過ぎ、ケータイには母からのメールが既に4件も入っていたのだった。
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2012年03月12日

【ボクキミ】20

■■【20】■■

 次の日、哉汰が登校した時、教室には当たり前のように優也がいた。
 正確には「いたようだ」……だ。
 少し早めに登校した哉汰よりもっと早くから登校していたらしく、机の横には優也の鞄が掛けられていたのだ。
 そして、哉汰が机に座ると同時に、後ろからあのほにゃほにゃとした暢気な声で、
「カナちゃんおはよー」
 と呼ばれた。
 胸の鼓動が急に激しくなり、哉汰はその変化に戸惑いながらも、しかつめらしい顔を作る。
「カナちゃん言うな」
 いつもの如くそう言いながら振り返ると、教室の後ろの入り口から当の人物が入ってくるところだった。
「おす」
 哉汰は何でもないように挨拶をし、何でもない風を装って、二日前の朝、何故か学校で優也らしい人影を見かけた事を言おうとした。
「あ〜……そういえばユウ」
「え?」
「昨日……」
「ん?」
 ……が、屈託のない笑顔を目の当たりにし、やめた。
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2012年03月08日

更新ペース

 最近、『ボクキミ』をノリノリで書いてて、週一更新だと5月くらいまで予約更新が終了してるんですが、早くしてもいいなと思ったりして。ただそれだとまた書けない日々が続いた途端、更新が滞ったりするので悩みどころ。らぶらぶちゅっちゅな作品とか未アップのFF7とか、ネタはたくさんあるのですが、いかんせん気力と時間は限られてるので。
 以上。
 愚痴めいた呟きでした。
posted by 推力 at 16:24| Comment(3) | TrackBack(0) | ■つれづれ■

2012年03月05日

【ボクキミ】19

■■【19】■■

 だが、哉汰の想いとは無関係に、翌日も、そしてその翌日も、優也は学校には出てこなかった。
『また“体調不良”か……』
 次の授業のため化学室に向かいながら、哉汰はつまらなさそうに廊下の窓から中庭を眺めた。
 中庭では、体育の授業から戻ってきた生徒達が笑いあいながら歩いていた。
 優也がいないと、なんとなく学校自体がつまらなく感じる。
 それは決して、気のせいなどではなかった。

 先週の土曜から水曜の今日まで5日間。

 思えば、初めてあの商店街の路地裏で出会い、ウィッチ・ユウとキスしてから、優也がこんなにも長く、しかもただの一度も連絡も無く顔を見せなかったことは、今まで無かったのではないか?
 もちろん、普通の友人として優也と接していた時は他の友人と同様、長く連絡しない日もあった。夏休みだってそうだ。毎日のように連絡を取り合っていたわけではない。
 だが、少なくともウィッチ・ユウとパートナーとなってからは違ったのだ。
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