■感想など■

2012年07月09日

【ボクキミ】54

■■【54】■■

 自分が唾を飲み込む音が部室内で妙に響いて、哉汰は思わず息を止めた。
 話が大き過ぎて現実味が薄い。
 だが、高階の表情と口調、何より哉汰の心のどこかが告げていた。
 これは事実であり、嘘や誇張など無い、紛れもない本当の事なのだ、と。
「……そんな……」
 パートナーである自分がユウを救えなければ、ユウは魔神と化して再び数百万人の──いや、それ以上の人々が命を落とす。
 当然、その中には自分だけでなく、両親や親戚、学校の友人や先生や近所の顔見知りや、商店街の人々も入るのだろう。
 たぶん、いやおそらくきっと、誰もが自分に何が起きたのか理解する暇も無く魂魄を抜かれ、肉体は速やかに死へと至る。続きを読む

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