■感想など■

2012年09月15日

【ボクキミ】ユウ13

■■【13】■■

 抱かれる相手によっては、それが屋外である事も多々あった。
 その際にはいつも黒髪女性になる事を命じられ、命じられなくても黒髪女性であれば外に連れ出された。
 セックスそのものは男達も人目を避けて行うようにしていたが、それ以外の、キスや乳愛撫や道具を使っての弄びは、逆に人前を好んで行われていた節もある。
 とはいえ、日本は法治国家である。衆目の前で破廉恥な行為を行えば、相手が誰であろうと法の下に捕縛、拘束される。具体的には「公然猥褻罪」や「強制猥褻罪」、「軽犯罪法」などがそれだ。
 だが、ユウの再変身した黒髪女性は神出鬼没だった。
 いつも突然現れ、人々がその存在に気付き、騒ぎになる前に姿を消した。
 それも当然だった。
 赤いチョーカーによって無効化される魔法は限定されていて、「魅了(チャーム)」や「忘却(フォーゲット)」、「眠り(スリープ)」などで人の目を眩ませる事は容易すかったからだ。
 それでなくとも、単に魔法で別の姿に再変身して人に紛れれば、誰にも気付かれずに現場を離れる事が出来るのだから、たとえ誰かが通報しても、警官が到着する前にはその場を完全に離れていた。
 ただ、ウルフや他の魔女達に見つかる危険だけは常にあった。魔法をただ安易に使用すれば、その魔力を探知されてしまうからだ。だからユウは常に細心の注意を払って事に及んだ。
 おかしかった。
 自分に使用されるコンドームを常に持ち歩くことも、男達が自分を好きに抱けるように魔力的な処置を常に施す事も、本当は自分は望んでなんかいないはずなのに。
 考え始めると、気が狂いそうになる。
 だから優也は思考を停止し、考えるのをやめた。
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