■感想など■

2009年10月08日

[TS]「この残酷で優しい世界の中で」〜あなたがつなぐあたしのこころ〜

■■【4】■■

 1年と四ヶ月前の朝。
 6月だった。

 目覚めると女になっていた。

 そんな、冗談のような、中学生の妄想のような、馬鹿馬鹿しいことが自分の身に起こっていた。
 本当の自分は、鹿島望(かしま のぞむ)という、小太りの少年だった。
 背が低く、動きが鈍く、勉強も出来なくてスポーツなんて論外な、暗くて目立たないクラスの「幽霊」だった。
 そこにいてもいないものとして扱われ、話題に入れてくれる親しい友人もいなかった。
 そんな自分が、どうしてこんな事になったのか。
 父は出張中で、母は仕事場である研究所で泊まったみたいで、家の中には自分ひとりしかいなかった。
 ダイニングのテーブルの上には、カビの生えたパンと干からびた目玉焼きがラップの下で嫌な色になっていた。
 とうとう母まで自分に嫌がらせするようになったのか。
 彼はなかば本気でそう思い、テレビを点けて呆然とした。
 彼がいつものようにベッドに入ってから、4日が経っていた。
 自分は、4日間も眠っていたのか?
 そして我に返ると、不意に吐き気がするようなすえた匂いを感じた。
 何かが腐ったような、発酵したような、それでいて脂と酢を混ぜて酸化させたような妙な匂いだった。
 その時になって初めて、彼は体中が痒いと感じた。
 ボリボリと掻いた首筋から、黒っぽいものがボロボロと落ちた。
 垢だった。
 わけがわからなくて、混乱して、朝からシャワーを浴びた。
 脱衣所で見た自分の身体は、雑誌のグラビアとかでしか目にしたことが無いような、ひどくいやらしい体付きをしていた。
 体中の余分な贅肉が、全部女の丸みになったような体だった。
 特に、乳房が異常に肥大化していた。
 片手ではとても掴み切れないたわわに実った柔肉に、彼はとても興奮した。
 彼はいろんな角度で鏡に映してみたり、揉んでみたり、“たぷたぷ”と揺らしてみたりした。
 でも、すぐに飽きた。
 人のものならいざ知らず、自分のおっぱいにそういつまでも興奮出来るわけがない。
 何より、重くて動きにくくて、たちまち肩と背中が痛くなる。
 混乱しきった頭で身体を洗っているうちに、学校のことが気になりだした。
 行かないわけにはいかない。
 でも、この姿では誰も自分だと信じてはくれないだろう。
 そう思いながら、あの、つまらなくて苦痛でくだらない、捨て去ってしまいたい日常から脱する事が出来るかもしれない。
 そうも思ったのだ。

 突然の事でブラも無く、シャツを重ね着しただけのゆさゆさ揺れ動く胸で登校した初日は、男女問わず注目を集めた。
 何より、数日前まで見たことも無い可愛らしい少女が、今まで意識するどころか存在することさえ気付かなかったような小太りの冴えない少年だったという事実が生徒達を驚愕させたのだ。
 彼は嬉しかった。
 今まで誰にもかえりみられる事もなく、道端の石ころと同じような存在でしかなかった自分が、一躍学校の話題の中心になったのだ。
 どういうわけか、教師は彼の言うことをすぐに信じてくれた。
 彼が「鹿島望(かしま のぞむ)」だと認めてくれたのだ。
 そして、今まで彼を汚いものでも見るように、もしくはそこにいないものとして見ていた女子が、ひどく好意的に対してくれたのが、彼には一番嬉しかった。
 すぐに友達が出来た。
 隣のクラス委員長の「香坂朋花(こうさか ともか)」という、どこか気の強い、今まで望が苦手としていた女の子だった。
 同じクラスの女子達も、気味が悪いくらい親切にしてくれた。
 今までの自分を嫌っていた人も、変わった今の自分なら好きになってくれる。
 彼は…浮かれていたのだろう。
 そもそも、危機感というものが欠落していたのだ。
 それは、今まで彼をいじめていた連中の眼前に、極上のステーキ肉を放置するようなものだった。


 彼は、『彼女』は…その日の内に犯された。


 やめていやだごめんなさいゆるしてと泣き叫び懇願し震えて逃げる『彼女』を押さえ付け、引っ叩き、晩餐用の哀れな鶏の羽をむしるように夕日に染まる体育倉庫で制服を剥ぎ取り下着をずり下げ脱がせて、形だけ所属して一度も試合には出させてもらえなかったどころか、いつも部活の後片付けだけ押し付けていたバスケ部の、その部員達に
「本当に女になったか確かめてやるよ」
 そう言われながら。
 次々と犯された。
 代わる代わる何度もチームメイト達に床運動用マットへと押し付けられ、無理矢理開かれた両足の間にねじ入れるようにして押し込めた身体で、息が出来ないほどの激痛を与えられた。
 一人目は身体が引き裂かれるような。
 二人目は身体の中が焼けるみたいな。
 けれど三人目からは、もう何も感じなくなっていた。
 うつ伏せにされ腰を両手で掴まれたまま、リズミカルなピストン運動で白くてやわらかくて滑らかな自分の柔尻と男の下腹が立てる湿った音を聞いた。男達は、声も無く身じろぎして逃げようとする彼を押さえつけるようにして、根元深くまで屹立した剛直を挿入したまま、気持ち良さそうにたっぷりと膣内に射精した。
 高さを調節された跳び箱へうつ伏せに押し付けられ、後から破瓜の血の混じった精液ごと男根を身体の奥深くまで挿し込まれたまま、重たい自重のため重力に引かれどうしようもなく紡錘型に垂れ下がったおっぱいをおもちゃにされた。
 乱暴に揉まれ、叩かれ、抓り上げられて捏ね立てられたおっぱいは、彼等が飽きる頃には真っ赤に腫れ上がってひとまわりも大きくなっていた。
 お尻も叩かれた。
 まるで折檻でもするように。
 肛門に新体操のクラブの柄を突っ込まれ、ぐりぐりと好きに弄くりまわされた。
 泣き叫ぶ口に臭い男根を突っ込まれ、吐き気にえづいて歯を立てれば「全部折ってやろうか?」と脅された。
 だから喉の奥まで飛び散り張り付いた精液は全部飲まなければならなかったし、尻肉を両側から押し開かれて破られたばかりの処女膜を覗き込まれた時も泣きながら声を押し殺してじっとしていなければならなかった。
 体育倉庫に集まった部員は、最初は4人だったが、終わる頃には10人くらいになっていた。
 お尻から溢れ出る精液を、ポケットティッシュで拭いながら声も無く泣き咽ぶ『彼女』に、胎内にたっぷりと精液を注ぎ込んで満足しきったチームメイト達は、ケータイに克明に記録された何十枚ものレイプシーンを見せ、学校を一日でも休めば住所と名前入りでネットにバラ撒くと脅し、ゲラゲラと笑った。
 女になってから初めての登校日は、4時間近くも犯され続け、帰宅時間が夜の9時をとっくに過ぎていた。
 両親は、その日も家に帰ってこなかった。

 それから数週間、チームメイトという悪魔達に何度も何度も何度も、おもちゃのように犯され、膣内で射精された。

 「お前は女だ」と、魂の底までザックリと刻み込まれた。
 もう、男だった頃の自分をハッキリと思い出す事も出来なくなっていた。
 そして『彼女』は、呼び出されればどこにでも行き、そこで便所に放尿されるような気軽さで犯された。
 校舎裏の飼育小屋の陰。
 体育館裏。
 体育館倉庫。
 体育館舞台下の倉庫。
 屋上の給水塔の陰。
 人があまり来ない西館3Fの階段の陰。
 化学準備室。
 家庭科室。
 美術準備室。
 音楽準備室。
 生徒会準備室。
 アンモニア臭が鼻につく、グラウンド南のお化け便所。
 人の目を盗むように、けれど“老婆しかいない書店で万引きするくらいの大胆さ”で、少年達は若い性の欲望を『彼女』の中に放出していった。
 毎日必ず誰かに犯される日々。
 昼休みに3人、放課後に5人相手した事もあった。
 フェラチオだけなら10人までヌイたこともある。
 男達の男根を口いっぱいに頬張りながら、このまま噛み千切ってやりたいと思った事は一度や二度ではない。

 殺したいと思った。

 殺してやりたいと。

 だが、実際には自分はもう今は“ひ弱”な女でしかなく、組み敷かれ無理矢理体を開かされて泣きながら彼等を受け入れるしかなかった。
 泣けば彼等をもっと喜ばせるだけだと思いながらも涙は止まらなかったし、嗚咽は押さえようもなく唇を割って漏れた。
 死ぬことも許されなかった。
 死ねばお前と仲の良いクラスの女をひどい目に合わせると言われた。
 もう、自分を殺すしかなかった。

 授業中でもケータイを切る事は許されなかった。
 2回コールして5秒して3回コール。
 それが合図だった。
 いつしか『彼女』は頻繁に授業中にトイレに抜け出す、「尿意の近い女」として嘲笑され、囁かれるようになった。
 けれど実際は、用を足しにいくのではなく、用を足されにいっていたのだ。
 なぜなら『彼女』こそが“便所”であり“便器”だったから。
 行く場所は、保健室の4つ右隣にある化学準備室だった。
 そこは人気の無い特殊教室練の中でも、建物と木々の陰になって一般教室練からも人の出入りがわかりにくい教室の一つだった。
 『彼女』はそこで、同じく授業を抜け出してきたチームメイトの“性処理”をした。
 早く射精させて授業に戻らないと、教師に怪しまれ、いずれバレてしまう。
 その一心で、出来ることは何でもした。
 授業中なのにフェラチオもした。
 巡回する教師に怯えながらおっぱいを剥き出し“乳マンコ”と呼ばれたパイズリもした。
 早く終わるためなら自分からキスもしたし、唾も飲んだし、男の肛門だって進んで嘗めた。
 机に左手を付いて右手でスカートをたくし上げ、後から尻を抱かれながら男が腰を振って果てるのを待った。
 膣から垂れた自分の愛液(ジュース)と男の精液(シロップ)が、ぐちゃぐちゃに混ざり合った粘液が脚を伝ってソックスに染みるのただ感じていた。
 耐え切れずに机に突っ伏し、息も絶え絶えに艶声を殺して下唇を噛めば、声を上げさせようと更に激しく責め立てる男もいた。
 こんな場面を見つかれば、自分もただでは済まない事はわかっているはずなのに。
 そんな風であったから、膣内に精液を溜めたまま授業を受けたのも一度や二度ではない。
 赤らんだ顔で乱れた髪を直し、ふらふらになりながら教室に戻った後、ひそひそと囁く女子達が全て自分を笑っているように感じた。
 何人も相手した後の、広がった胎内にチームメイトの精液をいっぱいに溜め、栓をするように太いバイヴを挿入されたまま授業を受けた事もある。その日の休み時間は、決まって乳マンコで他の男達の性処理を強要された。

 気が狂いそうだった。

 便利に犯され続ける日々。
 便所と呼ばれ、便器と呼ばれ、口も乳もあそこも肛門もおもちゃにされる日々。

 そして、『妊娠』の恐怖に震える日々。

 検査をしたのだ。
 数週間後、ようやく母に自分が女になったことを理解してもらった結果、母が強引に自分の研究所へと連れて行ったのだ。
 結果、自分の身体は、卵巣も子宮もある完全に女の肉体だった。
 生理だけが無いのだ。
 でも、いつ排卵が来るかわからない。
 妊娠なんかしたくなかった。
 たとえ妊娠しても、誰の子供だかわかりはしない。
 中絶は死ぬほど恐かった。
 まだ赤ん坊の形にすらなっていないモノを、銀色の器具を膣から突っ込んで胎盤ごと強引に掻き出すのだから。
 膣内に射精されるのが嫌で、恥ずかしいのを我慢して購入したコンドームは、男達に目の前で風船みたいに膨らまされ、飛ばされ、捨てられた。ピルは買えなかった。薬局に普通に売ってるかと思えば、ピルの購入には医師の処方箋が必要で、そんなものもらえるはずもなかったからだ。
「男だった女が本当に妊娠するのなら見てみたい」
 そう言って、彼等は膣内射精をやめようとするどころか、最後は必ず胎内に出すようになった。
 フェラチオしていても、イキそうになったら『彼女』を突き飛ばして脚を開かせ、どろどろになったあそこに深くまで容易く挿入して射精する。
 乳マンコをしていても。
 手でしてやっていても。
 最後は必ず『彼女』の膣内にその“汚物”をぶち撒けた。
 自分は薄汚れた一つの精液袋だ。
 いつしか『彼女』はそう思うようになっていた。
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