■感想など■

2009年11月03日

[二次]うる星やつら「長い夜」〜あなたが愛してくれるなら〜

■■【2】■■
 ユーフォー(大気圏降下型準恒星間航行用小型宇宙船)に帰り、メディカルカプセル(体組織傷害治療器)で全身の傷と内出血を癒した後、滅菌消毒された身体を、もう一度流水シャワーで洗った。
 カプセルの洗浄機能によって、膣内に満ちていた男達の精液は、すっかり取り去られている。けれど、既にあるはずもない男達の精液を、股間に指を差し入れ泣きじゃくりながら掻き出そうとして、気持ち悪さにその場で吐いた。
 吐いてしまうと、今度は飲み下す事を強要された男達の精液が、バスルームの床に広がった吐瀉物に混じっている気がして、喉に指を突っ込んで無理矢理吐きもした。
 そして、濡れたままの身体で、オートドライもせずにぐったりとベッドに突っ伏し、クッションに顔を埋めてむせび泣いた。
 涙は止まらなかった。
 止めようとも思わなかった。今、彼女が泣けるのは、思い切り涙を流せるのは、この星の上ではこのユーフォーの中だけなのだ。
「うっ………ひっ………ひうっ………くっ………うっ………」
 けれど今日、彼に見られた。
 とうとう彼に知られてしまった。
 永遠とも思える激しい陵辱の後、公園の公衆便所の裏で、男達に注ぎ込まれた精液をトイレットペーパーで拭い、泣きながら泥にまみれた虎縞のアンダーを拾い上げていた。

 その場面を。

 彼はきっと気付いただろう。
 そして知っただろう。
 地面に散乱した、丸めて捨てられたたくさんのティッシュと、たくさんの紙タバコ。そして…。
 そして、中身が流れ出すままに放置された、いくつかのスキンの持つ、
 その意味を。

 泣いて許しを願ったのだ。
 自分を取り囲んでゲラゲラと笑う男達を前にして。
 跪き、地面に頭を擦り付けてまで。
 男達に叩かれ、赤く腫れた頬をべろりと嘗められながらも。

 彼女は哀願したのだ。

 それでも男達は、笑いながら彼女の頭を小突き、頬を叩き、乳房を掴んで乳首を捻り上げ、尻を土足で蹴った。ぼたぼたと涙を流す彼女の、虎縞のブラとアンダーを寄ってたかって脱がせると、泥の付いたスニーカーで乳や尻を踏みつけた。
 男達は彼女の「故郷」のテクノロジーを知っていたのだ。致命傷さえ与えなければ、メディカルカプセルで2時間もかからずに傷や内出血など完治してしまう事を。
 そして、小突かれ、裸に剥かれていいように引き回され、疲れ果てて土と泥にまみれた彼女に、彼等は公園のホースで、まるで馬を洗うように冷たい水を浴びせかけた。

 5人の男達の9本の腕が。

 彼女の美しく艶やかな髪を、
 恐怖に引き攣る可愛らしい頬を、
 ほっそりとした首を、
 滑らかに光を弾く肩を、
 豊かで柔らかな重く揺れる乳房を、
 こりこりと固く起立した紅い乳首を、
 しゃくりあげるように激しく波打つ腹を、
 鳥肌立つなだらかな脇腹を、
 引き締まり絞り上げたような腰を、
 たっぷりと実った尻を、
 寒さに打ち震える太股を、
 うっすらと青い血管の浮く白い脹脛を、
 きゅっと細い足首を、

 そして可愛らしい性器と楚々とした肛門を、
 5人の男達の9本の腕が、弄りまわした。

 蹂躪した。

 一人の男の指が肛門に捻じ込まれ、無理矢理直腸の奥深くから掻き出された、異臭を放つ茶色の大便は、別の男が止めなければ、その男の指ごと彼女の口に捻じ込まれていただろう。
 また、髪を脱色してオレンジに染めた別の男は、彼女の尻肉を別の男に押し開かせながら、ホースを無理矢理肛門に差し込んだ。多量の水が流し込まれ、キリキリとした痛みは大腸を圧迫した。男は彼女を男子トイレに連れ込み、泣きながら懇願する彼女の腹を何度も拳で殴って、ついにはその場で立ったまま脱糞させたが、それは、ただ彼等の楽しみのためなのだと、彼女はすぐ後で思い知った。

 口も、性器も、肛門も、全て。
 全てに、男達を迎えさせられた。

 口に大便を捻じ込まれなかったのは、口淫をさせるため。
 大量の水で無理矢理脱糞させたのは、肛門で遊ぶため。
 ラムはたっぷり時間をかけて五人の性器を次々と口に咥えさせられ、また、咥えながら尻を与えた。胎内に溢れるほど射精されながら尻の穴を指でこじ開けられた時は、涎を垂らして泣き喚いた。だが、声を上げれば頬を張られ、頭を小突かれる。それでも、呻きは唇を割って夜気に流れた。
 「感じるものか」と思った。
 嫌悪と怒りで、快感などおぼえるものかと自分を叱咤した。
 だが、膣と肛門を同時に犯されては、耐えられるわけもなかった。乳房を吸われ、捏ねられながら、上からも下からも後ろからも激しく責められた。
 休む暇など無かった。
 無理矢理ほじくり返された快感は、すぐに全身を侵し意識を侵し、意識の無いまま、ラムは自分から尻を振り、膣を締めた。男達の上げる快楽の声と賛美の言葉が、甘美なものとして意識を覆っていく異常に、気付く事はなかった。
 死んだ魚のような虚ろな目で、白痴のように口から涎と精液を垂らしている自分の無様さに、気付く事はなかった。
 彼等がコンドームを使ったのは最初の内だけで、すぐに性器を生で挿入し、ラムの胎内の奥深くに射精した。それは、彼女が抑止薬とハンドリストで電撃を抑制している事を知っていたからだろう。彼等は、陰茎に電気ショックを受ける事は無い、と判断したのだ。
 だが、理由はもっと別の所にあったのかもしれない。
 彼等は、自らの精液を彼女の中に注ぎ、顔に、乳に、尻にかけ、暗黙の内に「お前は俺達のモノだ」と彼女に知らしめようとしたのかもしれない。

 いっそ狂えたなら。

 狂ってしまえたら、楽だったのかもしれない。

 呼び出されるたびエスカレートする陵辱によって、男達に対する殺意が彼女の中に芽生えなかったわけではない。
 実際、彼女は何度も男達をこの世から消そうと思ったのだ。
 彼女の種族に比べれば、数段も文明レヴェルの劣る種族など、いつ殺しても良かった。
 愛しいダーリンと「おとうさま」と「おかあさま」と、学校のみんな、仲のいい友人以外なら、たとえ絶滅させたとしても後悔しなかっただろう。
 だが、彼等は…地球人は数年前、銀河連邦理事局によって定められた『原種保護法』により、保護されるべき貴重種と認定されていた。特別保護宙域に指定された地球圏には、彼女とて、父親の威光が無ければ長期滞在など出来はしないところだ。
 もしここで「彼等」を地球上から消去して、万が一その事実が理事局に露見するような事があれば、彼女の父親の地位を危うくする事は目に見えている。防御のための電撃も、記憶操作すらも許されない貴重種を、もし許可無く殺傷すれば、父親が長年苦労してようやく得た連邦議会の椅子など、嵐の中の木の葉のように、簡単に飛び去ってしまうに違いない。
  もちろん、たとえそうなったとしても、あの父親は愛しい娘のためならそんな事は毛ほども気にしないだろうが、彼も、彼を擁立した鬼族全体の地位が落ちてしまうのは避けたいと考えるはずだ。
 そして何より、彼女が地球原住種族に“蹂躪”されている事が露見すれば、連邦評議会は彼女の「保護」という名目で、地球上からの強請退去、及び今後半永久的な地球種との接触禁止を命じる事は目に見えている。
 そしてそれは、愛しいひととの、永遠の別れを意味するのである。
 『うちさえ…………うちさえ我慢すれば…………』
 男達に蹂躪されても、肉体的な傷害は全くといっていいほど、無い。
 ダメージはカプセルによって数時間で完治し、後にも残らないのだ。心に負った傷にさえ耐えられれば、何も問題無いはずだった。なぜなら、彼女が何より恐れたのは、彼にこの事が知れてしまう事だけだったのだ。
 男達が彼に告げる心配は無かった。
 そういう約束になっていたし、何より男達は、まだまだ彼女の豊満な肉体を手放すつもりは、全く無かったからである。

 彼女と同じこの船で寝起きする従弟のテンは、今はここにいない。
 テンは、体中擦傷と泥だらけで、しかも全身に嫌な匂いをまつわりつかせて帰って来たラムに、心配そうに何度も理由を聞いた。彼女はそんな従弟を、船から追い出してしまったのだ。
 鬱陶しいという想いもあった。
 だが一番大きな理由は、何も知らない従弟に、憎しみにも近い感情を抱いてしまいそうな、そんな自分が嫌だったのである。

           ◇       ◆       ◇

 彼女は結局、その夜はそのまま泣き疲れて眠ってしまった。
 テンは帰ってこなかったが、こんな時の行き先はわかっている。大方彼女の通う友引高校の保健教諭でもある、“巫女”サクラの所にでも行っているに違いない。今はその方が、泣き腫らした顔を誰にも見られたくない彼女には、都合が良かった。

 朝になっても、彼女は地上に降りなかった。
 学校にも行かなかった。
 もし地上に降りて、学校に行って、そこで彼に逢ったら?
 彼に、一体どんな顔をして逢えるというのか。
 彼女は結局夜になるまで、一歩もユーフォーから外に出る事は無かった。
 ただ一日中、言い知れぬ恐怖と絶望にまみれた哀しみに、身を震わせていたのだ。
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