■感想など■

2010年07月13日

◆◆ Act.03 ◆◆「戦闘」◆◆

■■【4】■■

 ただ立っているだけであるのに、その体躯はぶるぶると震え、時折、その豊かな尻肉が“きゅきゅ”と引き締められ跳ね上がる。
 彼女が明らかに興奮状態にあるのは、見る者が見ればすぐにわかってしまうだろう。
 だが、その興奮状態は、ただ単に先ほどの戦闘によるものだけではなかった。巨大な乳房の先端では、オプティカル・スーツが文字通りテントのように張り出して、その下の乳首が硬く勃起しているのがハッキリと視認出来るのである。思えば、膣内に張り型(シリンダー)を挿入したまま激しく動きまわるのだ。広がってシリンダーがみっちりと詰まったあそこからは耐えず快美感が全身を駆け巡り、それと同時に愛する「彼(マスター)」の存在を限り無く近くに感じて、サティを包む幸福感、充実感、高揚感が常にピークを指しているのだから、それで興奮するなという方が無理に違いない。

 しかも正エネルギーで<MUG>の多層防壁を相殺するということは、サティもまたエネルギーを消耗していくということである。
 サティのエネルギー源は「愛」である。
 誰かに愛され、求められ、必要とされることで、その存在が現世において安定するのだ。
 愛を注がれる事は、サティ達ギガンテスがこの世界に存在するために必須な最優先事項であった。
 そのため、「存在を維持するために」「愛を受ける」という行為は、彼女達にとって人間の栄養補給──「食事」と同義であり、そしてまた「愛するマスターに愛されたい」という純粋な愛情──「愛欲(性欲)」と直接結びついている。
 であるためか、「正エネルギー」が不足すると、サティは強烈な飢餓感に襲われ、マスターから「愛を受ける(愛される)」こと以外考えられなくなる傾向にあった。
 戦闘中も<MUG>を拳で、脚で、激しく打ち据えながら、一刻も早く戦闘を終えて彼に愛される事ばかり考えていたし、今日は彼にどんな風に「愛して」「責めて」「貪って」もらおうかと、ともすれば、そんなはしたない事で頭がいっぱいになっていたのだった。
 だが、サティのこんな破廉恥とも言える思考を、誰も責める事は出来ない。
 ギガンテスはその総てが女性体で、しかも美女・美少女揃いであるため、中には一種のアイドルのような扱いさえ受けている国もあった。もちろん、総てがそうだというわけではなく、中には非人間的扱いを受けているギガンテスも存在する。そんな彼女等を支えているのが、唯一無二とも言えるパートナーの存在であった。
 この世界に現出した時から、彼女達はギガンテスの特質として、パートナーを心から愛し、パートナーのためならば総てを捧げ、投げうち、受け入れてきたのだ。
 パートナーの言う事には絶対に逆らわず、パートナーが求めれば全力で応え、パートナーが何をしても絶対に拒絶しない。
 そのため、ギガンテスの素顔と共にパートナーの名前や素顔、プロフィールの全ては秘匿されている。
 パートナーの存在を握ること。
 それすなわち、彼女達を握る事、ひいては世界を握ることと同義だからである。

 ──ギガンテスはパートナーの愛で生き、愛を求め、愛される事だけを至上の喜びとしている。

 しかし、ギガンテスとパートナーは、物理的に愛し合う事は出来ない。30メートルを超える体と1.8メートル前後しかない体が、そのまま愛し合えることは無いのだ。
 だが、テクノロジーは『恋人達』に奇跡を与えた。
 物理的には不可能であっても、精神的に可能としたのだ。
 それが『V−room』と呼ばれる、精神同調による双方向通信用の『ビジュアライズ・コア・ルーム』であった。
 確かに『融合(エントリー)』はギガンテスに最上の快楽と最上の充実感を与えてくれるものだ。だがそこにパートナーとの意思の疎通は無く、お互いを心行くまで求め合うことは出来ない。
 愛の究極の形が、自己と相手との完全同一化であるとするなら、『完全同調(シンクロニティ)』による『融合(エントリー)』は、まさしく究極と言える。
 だが、互いに自己を保持したまま意思の疎通をもって交歓する場も、彼女達は確かに渇望していたのである。
 そのため『V−room』は、ギガンテスとパートナーの精神を繋ぎ、心行くまで愛し合うことの出来る『愛の巣』であった。
 そしてそこは彼等が愛を確かめ合う交歓の場であるだけではなく、ギガンテスがパートナーから「存在の糧」を得る大切な場でもある。

『ラヴ・ドリップ』

 彼女達「ギガンテス」が現界(物質界)に存在するためには一定量のラヴ・エナジーが必須であり、ラヴ・エナジーを受けるためには精神的に繋がって睦み合う必要があった。
 そしてそれは、ギガンテスが最も効率よく、そして最も好むエナジー補給の形であった。
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