■感想など■

2010年07月15日

◆◆ Act.04 ◆◆「帰還」◆◆

◆◆ Act.04 ◆◆「帰還」◆◆


■■【1】■■

 地下空洞の待機基地に帰還し、超大型昇降機のタラップを降りたサティは、ふらつきながらもヘルメットを脱ぎ、頭の後ろにまとめて結い上げてあった黒髪を解いて一息吐いた。
 クセの無い艶やかな黒髪がサラサラと肩を滑り、今まで結い上げていたとは思えないほどまっすぐにサティの背中に落ちる。
 彼女の紅潮し、汗ばんだ肌に髪が幾筋か張り付いている。
 潤んだ瞳からは今にも涙が溢れてこぼれ落ちそうであった。
 胎内のシリンダー排出に備えて、整備員や研究員などが遠巻きに待機ベッドの近くで待ち構えているが、サティの頭の中には今すぐ愛しい彼と睦み合うことばかりしか浮かんでこない。

 強く強く強く抱き締めて。

 ぎゅってして。

 たっぷり甘いキスをして。

 両脚を優しくひらかれて。

 彼が覆いかぶさってきて。

 カラダの中に割り入れて。

 挿入。

 挿入。

 律動。

 そしてキス。

 キス。

 キス。

 優しく。

 激しく。

 何度も。

 とろとろにとろけたサティの思考には、目の前の景色がピンク色に染まってさえ見えた。
 それはまさしく『飢餓』状態。
『ああ……はやく……はやく……』
 心は急くものの、足取りも重くふらふらとした感じで待機ベッドまで歩むサティは、時折熱くて甘ったるい吐息を『ふぅん……』と吐いて唇を舐めた。
 それは思春期を迎えた童貞少年が見たなら、震え上がるか、またはたちまち勃起して果ててしまうかのどちらかしかないだろうと思えるほどの、まさしく「オンナの性」を露出した表情であった。
 心弱く防戦的な性であれば「犯される」を思え、また、攻撃性を持って見れば「組み敷きたい」と思える。
 どちらにしろ、ひと目見てセックスしか考えられなくなるであろう事は明白であった。
 サティの基地内移動に伴う警告アラームが鳴り響く中、彼女はベッドまでようようの体で辿り着くと、四つん這いになって腰部分にある薄いパールカラーのパネルをもどかしげに撫でた。すぐにエントリー時のようにスーツの前面下腹部分から、股間を通って尾底骨までスリットが走り、パックリと開く。途端、インナーの股間部分から粘度の高い大量の愛蜜が太股を伝って垂れ落ち、濡れて捩れた陰毛の先からも、ぼたぼたと派手に滴り落ちる。
「……シ、シリンダー排出、開始いたします」
 左手を待機ベッドにつき、右手の指を股間にあてて“ぱくっ”と大陰唇を押し開いた。ほんの数十センチだけ膣口から頭を出していた「イグニッション・シリンダー(ignition-cylinder)」が、“ずりゅっ”と50センチほども飛び出してくる。と同時に、膣壁とシリンダーとの隙間から、白濁した愛蜜が湯気を立てながら“びゅっ……びゅっ……”と噴き出し、辺りに飛び散った。
 エネルギーの場(力場)として存在し、物質化しているサティ達ギガンテスは、生理機能や代謝機能こそ人間と同等ではあるが、有機生物の肉体を構成するアミノ酸やタンパク質を一切持たないため、体液内では菌類が存在する事が出来ず、結果、理論上は雑菌の繁殖が皆無であり、発酵や腐敗、化学反応などによる悪臭の発生が無い。それどころか、『妄想戦士』の妄想のたまものか、サティの愛蜜は本当に蜜のような甘ったるい花のような香りまでついていた。舐めれば、もしかしたら本当に甘いのかもしれない。
 それでいて、男性に対する性フェロモンのような生理活性物質じみた特性も備えているのだ。その証拠に、まだ若い整備員の中には、既に前屈みになってしまっている者もいた。ギガンテスという<人型MUG>の本質を熟知している彼にしてみれば、自分より遥かに巨大で人間ですらない女など、恐怖の対象とすることはあれど性の対象とする事など到底考えられぬところであろうに。
この記事へのコメント
無菌でフローラルなGTSとは、まさに2次元という理想が具現化した存在ですね。
そんな理想の存在だもの。思わずマイサンがいきり立つのも無理はないNE。
Posted by 通りすがり at 2010年07月15日 11:44
>通りすがりさん
 ええもう、しょうがないと思います。
 そりゃ全くもって無理無いと思います。
 理想が相手ですもの。ねぇ(笑)。
Posted by 推力 at 2010年07月20日 11:29
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