■感想など■

2010年07月20日

◆◆ Act.04 ◆◆「帰還」◆◆

■■【2】■■

「あぁ〜〜……ぃひん……」
 鼻にかかった甘ったるい声が、地下空洞にいる全ての人間の耳から直接脳髄を揺さぶった。それは現実の“音”としてではなく、快楽に溺れて濡れたサティの“心声”が、指向性を持たぬまま無作為に放たれているのだ。
 四つん這いになって重たげに垂れ下がった、人間でいえばHかIカップは優にありそうな超重量級巨大“椰子の実”乳房が、それこそ本当に家屋解体用モンケーン(鉄球)のようにゆらゆらと揺れている。人体に当たればひとたまりもなく弾き飛ばされるか、潰されてしまうだろう。そのため、サティが待機ベッドに上がるまで、人間は近づく事も出来なかった。
「あひっ……ひいんっ!……ひいぃぃんっ〜〜〜!!!〜〜〜」
 両脚をはしたなくも大きく広げ、輝くような白い肌と、とろとろに濡れた性器をすっかり晒しながら尻を出来るだけ低く提げた状態で、サティはいやいやと首を振ってその艶やかな黒髪を翻らせた。
 サティの上方中空から見下ろせば、きっと彼女の今の格好は地上を這い進むヒキガエルのような格好に見えただろう。
 涙をこぼし、乳首を勃起させたままゆさゆさと揺らし、そうしながら股間からはシリンダーを飛び出させたままぼたぼたと蜜液を滴らせている姿だった。
 直径30センチはある肛門がひくひくと蠢き、時折“きゅきゅ”と収縮する。
 経口補給を必要としないギガンテスは、排泄そのものを必要としない。もちろん、マスターが「それ」を望めば便(らしきもの)をひり出す事も可能であろうが、今のところ幸一にはスカトロジーな趣味は無く、サティが大便する姿など望んではいなかった。だから、尻の穴といってもサティが排便した事は現出してから一度たりとも無い。そのため、当然のことながら肛門近くに立っていても、悪臭などを感じる事など皆無だった。
「んは……ぅう〜〜ん……」
 苦しんでいるようにも喘いでいるようにも、どちらともとれる苦悶の表情を浮かべながら、サティは息も絶え絶えに待機ベッドの上へと上がり、横たわってそのまま仰臥した。そうして、両肘で体を支えながら身を起こし……と同時に両脚を引き寄せて左右に広げ、分娩台の上の妊婦のような格好になる。
「はひん……ぅひん……」
 すると、それを合図にしたかのように十数人の整備員が、ステンレス製ワイヤーロープを手にサティの股間へと素早く走り寄った。
「“G”待機ベッドに仰臥。シリンダー排出、状況開始!」
「状況開始します!」
「時間が無い! 急げ!」
「排出限界12.34(ひとふたさんよん)前! 予備時間を2分オーバーだ! 急げよ!!」
 整備員の中でも一際体格の良い男性が、サティの股間へと殺到する十数人の動きを目で追いながら激を飛ばす。口髭を蓄えたその顔は逞しく日に焼け、整備員というより、土木建築業の現場監督のような雰囲気だった。その視線が、今も蜜液を飛び散らせるサティの股間の「穴」を注意深く見詰めている。
 “ひいひい”と息も荒く喘ぐサティの、蠢く巨大な陰部から50センチほど頭を出したシリンダーの底部には、用途が明らかないくつもの凸型フックがあった。整備員はむせ返るような甘ったるい匂いの中で、膣口から噴き出す蜜液に濡れながらワイヤーロープをそのフックに次々と引っ掛けてゆく。
「1番から4番、接続完了!」
「接続完了しました!」
「5番から8番、接続完了!」
「接続完了しました!」
「確認!」
「状況良し!」
「状況良し!」
「よし! 巻け!」
「排出開始!」
「排出開始します!」
 次々に作業工程が口頭確認され、そして地下空洞内に響き渡るブザー音と共に、すぐに全ての整備員が待機ベッドを降り、更に安全圏まで後退する。
 直後、ウィンチの作動音が微かに響き、たちまちのうちにワーヤーロープがピンと張った。
「ぃひいいいぃ〜〜〜っ……」
 ずっずっと、少しづつではあるが確実に膣口からシリンダーが抜き出されてゆく。時折、サティの体がビクビクとはぜるようにして震え、その度にワーヤーローブがたわみ、そして張り、“ビィンッ”と鳴って空気を震わせた。
 サティの意志に反し、膣口が“きゅっ”と収縮して、それはまるで少しでも長く胎内に留めておきたいと、シリンダーの排出を拒んでいるかのようだった。
「ぃやぁ〜〜〜っ……あぁっ! あ〜〜〜〜っ!!!」
 涙をこぼし、いやいやと首を振りながらサティが身をくねらせる。高く立てられた両膝が大きく左右に開き、俗に言う「大股開き」の状態でサティは身も世も無く泣きじゃくった。
 エントリーの際には比較的簡単に挿入を果たしたシリンダーが、なぜ排出する際にはここまで困難になるのか。それは、戦闘を経る事によってサティの膣内でシリンダーの形状が大きく変化するためである。具体的には頭頂部位が50センチ近くも伸び、そして胴回りが一回りも太くなって、膣道から容易には抜けにくい形状となるのである。その上で、表面に定間隔に並んでいる大人の拳大ほどもある突起が突出し、膣壁を内側から突っ張るようになる。
 結果、イボイボの突出したハリガタを強引に抜こうとする行為は、サティにとって耐え難いほどの強烈な刺激を彼女に強制的に与えていた。
「あ〜〜……やっ……やあっ……やああんっ……あっ…あっ…あっ…あっ…」
 ぐっぐっぐっとシリンダーが引き出され、とろとろにとろけたサティの声が、甘く濡れて震える。
「あぁ〜〜〜……あ〜〜〜……ぁあ〜〜〜……」
 泣きじゃくるような、苦痛に耐えるような、それでいて甘く蕩けた瞳に涙をいっぱいに浮かべ、サティは“いやいや”と首を振る。
 やがて“ぬるん”“ぐぽんっ”とシリンダー頭頂部までがすっかり膣内から引き抜かれ、そして急に抜かれた事で、膣にぽっかりと虚(うろ)が生まれた。その虚も、膣道が元に戻ろうとすることで“ゆるゆる”と閉じていくのがわかる。てらてらと愛蜜で濡れ光りながら60センチ近くまで広がった膣口は、まるで肉色をした鍾乳洞のようだった。子供など、四つん這いになれば余裕で這い進めてしまいそうだ。
 膣内のシリンダーは、整備員がロープで牽引しなくても、サティが自分自身の「手」で引き抜けばいいのではないかという声もある。だが、性感に感覚の揺れる状態では力の加減が難しく、基本的にやわらかな膣壁とは違って破壊的な握力を有する「手」ではシリンダーの外壁を傷付け破損してしまう危険性があるのだ。そうした場合、シリンダー排出後に行われるパートナーの開放がスムーズに行われなくなる可能性があるため、著しくアナログではあるが、現在のような工程に落ち着いているのだった。
 引き抜かれたシリンダーは一定時間外気に触れる事で、再びエントリー前への形状へと変化を始める。表面に定間隔に並んでいた突起形状が平滑に戻り、胴回りも一回り細くなるのだ。そうしてサティが一息ついている間にも、瞬く間に頭頂部位も収縮し、幸一がエントリーする以前の形状(白アスパラガス、または白いコンドーム)へと変化していった。
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