■感想など■

2010年10月25日

◆◆ Act.06 ◆◆「愛合」◆◆

■■【6】■■

 晴れ渡った青空の下、公園の噴水前の空色のベンチで。
 いそいそと嬉しそうに、潤んだ瞳を輝かせながら、サティは幸一の足の間に揃えて膝をつき、勃起した男根をこれまた心から嬉しそうにうっとりと両手で包み込んで、その粘膜が濡れ光る先端にキスをした。
 跪きながら猛る男根を捧げ持つその姿は、おかしな話だが、まるで神前で祈りを捧げる神職者のようであった。人々の想念の具現化体であり、世が世なら崇め奉られても不思議ではない「女神」にも等しいギガンテスが、矮小で脆弱たる「人の子」の前に膝を突き、服従するかのように頭を垂れる。
 それは一種、奇妙な背徳すら感じさせる、逆転の構図であった。
「あぁ……すごい……」
 <V−ROOM>の中でのサティは、幸一の男根に耽溺している。ある意味「ちんちんマニア」と言っても良かった。
 しかも幸一限定である。幸一のちんちんを嘗め、しゃぶり、吸って可愛がり、ゆっくりと味わうのが、つまりは「フェラチオ」が大好きで大好きでたまらなくなるのだ。普段は自身が巨大であるが故に抱き合えず、触れ合えず、大好きなキスも出来ず、愛しき小さない彼を見下ろす事しかできないのだ。それが<V−ROOM>の中では自分がただの女の子……しかも彼に自由にされ、そして自由に“してもらえる”サイズの女の子であるという喜びが、それを示す最たるモノである彼の「男性の象徴」に向けられるというのは、至極当たり前の事なのかもしれなかった。
 また、「これから自分を気持ち良くしてくれる」「愛してくれる」「『存在の糧』を与えてくれる」……そう思えばこそ愛しさはいや増し、幸一の性器を愛でる気持ちにも熱が入るというものだった。
 サティは壊れモノを扱うかのような繊細さで肉幹を支え、赤黒く粘液でぬらぬらと濡れ光る男根を舌で丁寧に嘗めると、“くぱっ”と開いた鈴口と形容される尿道口に“ちゅっちゅっちゅっ”と幸せに満ちた笑みを浮かべながら何度もキスをした。そうして舌で唇を湿らせると「はあっ」と溜息のような熱い吐息を吹きかけて、口を開けたまま上目遣いに幸一を見上げる。
 「ちゃんと見ててね?」とその濡れた瞳が言っていた。
 肉幹を支えていた両手を垂れ下がった玉袋に添えて、下から掬い上げるように支えると、舌だけで“てろんてろん”と亀頭を嘗めた。そうしておきながら“はむっ”と亀頭だけを唇でくわえると“くぽくぽくぽくぽ”と頭を前後して出し入れしてみせる。かと思えば、喉奥まで呑み込んでしまうかのように“ぬぬぬぬ……”と男根を深くくわえ込み、口内で肉幹を“にゅるにゅる”と嘗めたくってみせた。
 幸一にとっては、ものすごい快感だった。
「ちょ……サティ、出ちゃう! 出ちゃうよ!」
 腰から下が溶けてしまいそうな強烈な快美感に思わず幸一が悲鳴を上げるが、サティは涼やかに微笑んで軽く受け流すと(「さんざんいぢめた、お返しなんだから!」とでも思っていそうな微笑だった)、今度はハーモニカを吹くかのように肉幹に唇を当てて“はむはむはむ”と甘く滑らせてみせた。
 実に念入りで、気持ちの入りまくった“愛情フェラ”だった。執拗と言ってもいい。ちんちんが好きで好きでたまらない。これさえあれば他には何もいらない。そんな声さえ聞こえてきそうなほどの熱の入れようだった。幸一は、サティが自分を好きなのか、それとも自分のちんちんが好きなのか、時々わからなくなりかけるが、もちろん自分のちんちんだからここまで好きなのだと認識(し)ってるため、彼女のへの愛情が揺らぐことはなかった。
 <V−ROOM>で再現された幸一の男根は、現実の彼のモノと寸分違わない。色・形・艶・匂い・味に至るまで、全てが分子レベルで再構成された膨大なデータの集積体であった。そのため、常在菌の繁殖による悪臭こそ無いものの(実はそれさえも再現は可能なのだが、幸一たっての希望によって無効化されている)分泌物が独自に持つ匂い成分による男性器の独特な臭気までは、しっかり再現されていた。
 改めて言うまでも無く、サティは幸一の全てを肯定し、愛し、彼が生み出す全てを微細に至り求めている。であるが故に、例え一週間風呂に入らず不潔にしまくって恥垢が“ねとねと”したチーズみたいになった男根であっても、それが幸一のものであれば、むしろ喜びでもって嘗めしゃぶると容易に想像できた。というか、データから類推される「一週間洗わなかったらなるであろう不潔な男根」を忠実に再現して、それを喜んで咥えてみせる事で「自分が如何に彼を愛しているか」を証明して見せようとした彼女を止めたのは、他ならぬ幸一本人なのだから間違えようもなかった(想像する限りでも最高の超絶美形なサティの“ぷっくり”とした可憐な唇が、自分の汚いちんちんを嘗めしゃぶる姿を想像して少し興奮してしまった事は秘密だ)。

はむっ……むちゅ……ちゅぱっ……

『あぁ……美味しい……』
 男根の先端から漏れる液体はカウパー氏線液ではなく『ラヴ・ドリップ』の一部であった。そのため、サティがフェラチオに没頭し口淫行為に耽溺してしまうのは、それが一因でもあるのは明白である。幸一の男根を嘗め、しゃぶり、吸い立て、舌をはわせるうちに、サティの目が“とろん”ととろけ、頬も首筋も美しいピンクに染まる。前傾した体の下で、そのずっしりとした重みで垂れ下がり揺れ動く、椰子の実のような重量級おっぱいの先端では、今すぐ愛しい彼に吸って、嘗めて、しゃぶって欲しそうな乳首が、可哀想なくらいに硬く勃起しきっていた。
 『ラヴ・ドリップ』の摂取(注入吸収)は膣内が最もカタチとして望ましいが、実は口腔内での射精でも、吸収効率は落ちるものの、不可能ではない。
 そして現実の射精とは異なり、<V−ROOM>内での男性器勃起は事後のインターバルを必要とせず、勃起したままの連続射精も可能であるため、たとえ口内で射精しても、間を置かずに膣内射精へと移行する事が可能である。サティが心置きなくフェラチオに没頭する事が出来るのは、それが理由でもあった。
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