■感想など■

2010年10月27日

◆◆ Act.06 ◆◆「愛合」◆◆

■■【7】■■

 清々しいほどの青空の下、周囲に人影がある中で目を見張るほどの豊満なおっぱいを揺らしながら、一心に愛する男の男根を嘗めしゃぶる美少女。
 ひどくシュールな図ではあるが、幸一が奇妙な興奮を覚えたのも確かであった。そして現実であれば、もうとっくに射精していてもおかしくないほどの強い快感を何度も感じているが、先走りの『ラヴ・ドリップ』が漏れても、射精自体の兆しは一切無い。
 この『V−room(ビジュアライズ・コア・ルーム:精神同調によるマルチプロセス型双方向通信用の情報処理仮想空間)』のコアとなる「コネクト・システム」は、サティの意思に関わらず、常に彼女の基幹であるエーテル体の干渉(監視)を受けており、それは取りも直さず、この世界の全ての事象はサティの無意識のコントロール下にある事を示していた。
 つまり、どんなに幸一が射精したくても、サティの同意が無い限り射精出来ないということでもあるのだ。
「サティ……あの、そろそろいいかな?」
 今すぐにでも彼女の膣内に思い切り射精したい気持ちが高まって、幸一は上擦った声で彼女に“お伺いを立てて”みた。
「……んむっ……はぁん……」
 だが、当のサティはまだまだしゃぶり足りないとばかりに、『ドリップ』の漏れる亀頭を咥えて離さない。
「あの〜〜……」
「……んふぅん……」
 “ぺちゃぺちゃ”と一心に亀頭を嘗めながら“とろーん”とした目で幸一を見上げるサティは、たとえようもなくエロかった。そのサティが、毛先数センチだけにウェーブのかかった艶々のストレートロングの黒髪を右手でかきあげて、名残惜しそうにうっとりと男根を根本から先端までを“ねろろ〜〜……”と嘗め上げた。そうしてすぐに、今度は玉袋を睾丸ごと“ぱくっ”とくわえて舌でころころと口内で転がしてみせる。
「ふふふ……」
 その上で、悪戯っぽい笑みを浮かべながらゆったりと、硬く勃起した男根を“にゅるにゅる”と扱くのだからたまらない。
「あうっ……うっ……ううっ……うっ……」
 びくびくと幸一の腰が踊る。彼は思わず無意識に尻穴を締めて太股の筋肉を緊張させ、射精を懸命にこらえたが、それが意味を成さないことも理解していた。
 フェラチオに耽溺して呆けたサティは、一度口内で射精しないと決して離してはくれないのだ。
 いつも、そうだった。
「お口にぴゅっぴゅして下さい。幸一さんの、濃いの、飲みたい……飲ませて下さい……」
 サティは、自分の唾液で濡れ光る男根に頬摺りしながら、うっとりと懇願した。そして再びその艶々とした瑞々しい唇を亀頭に被せ、そのまま“ぬぬぬ……”と根元まで呑み込んでゆく。
 ねっとりとした蜂蜜のような唾液のたっぷりと溜まった、熱くてねっとりして“とろとろ”で“くちゅくちゅ”の口内に包まれ、さらにざらっとした舌で“ねちょねちょ”と執拗に肉幹の裏をくすぐられた。

 そこからは、もう、あっという間だった。

 たちまち玉袋が収縮し肉幹の根元が“じわぁ”と熱くなって、幸一の全身が“ぶるるっ”と震えた。そして直後に“どくっどくっどくっ”と、尿道を『ドリップ』が塊のようになって押し出されるように流れてゆく。
 下半身を根こそぎ失うような喪失感と、全てを満たしてくれる充足感が同時に全身を駆け巡って、その情報混線が眩暈という形で幸一を襲う。

 自分でもわかる。

 ものすごく、濃い。

 そしてそれをサティが美味しそうに、嬉しそうに、陶然としながら嚥下していく。
 幸一は自分が「食べられて」いることを自覚した。『ラヴ・ドリップ』とは彼女達「ギガンテス」が現界(物質界)に存在するために必要な一定量の「ラヴ・エナジー」であり、「存在の糧」であり、パートナーの『星幽体(アストラル・ボディ)』にて圧縮された「サティへの存在の欲求」であり、ペタをも上回るエクサ単位でデータ化された幸一の「存在」そのものでもあった。
 それをサティが一滴たりともこぼすものかと言わんばかりに吸いたて、味わいながら嚥下して、体に摂り込むのだ。
「……んっ……んんっ……んぅふ〜〜……」
 男根を咥えるサティの眦から、涙が感極まったようにぽろぽろとこぼれ落ちる。
 『ラヴ・ドリップ』が喉を“どろり”と流れ落ちたびに、断続的なオルガスムスが波のようにサティの全身に打ち寄せ、彼女の意識を嵐の中の小船のように翻弄していた。いつの間にか彼女の尻を包んでいたショーツが姿を消しており、準備万端、いつでもOKな状態のあそこから、“とろとろ”と濃密な蜜液が太股を伝って垂れてゆくのをサティは自覚する。
 それはまるで、御馳走を前にした犬のヨダレのようだった。
『ああっ……すごいっ……すごいぃ……』
 身体の隅々に愛する彼の「匂い」……というか、「彼が彼であるが故の存在の証明」とでも言うべきものが染み渡ってゆくのがわかる。人間で言うところの「細胞」の一つ一つがリフレッシュし、力が漲(みなぎ)り、まるで生まれ変わったような心持ちになってゆくのだ。
 でも、まだ足りない。
 まだまだ足りなかった。
 やはり体の奥底にたっぷりと、子宮を揺さぶられながら注がれるあの強烈な快美感と多幸感には適わない。
 あれこそ至福。
 あれこそ、あらゆるものを犠牲にしても得るべき極上の愛合だとサティは思った。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/41379134

この記事へのトラックバック

★足跡代わりにポチッとしてってくださいな★