■感想など■

2010年10月29日

◆◆ Act.06 ◆◆「愛合」◆◆

■■【8】■■

 『ラヴ・ドリップ』を飲み干したサティは、名残惜しそうに尿道に残ったものまで“ちゅうちゅう”と吸い上げ、何度も何度も亀頭を嘗めたくってから、そのピンクの舌で艶々とした唇を“ぺろり”と嘗めた。
 そうしながら、酩酊したかのようにふらふらゆらゆらと頭を揺らし、幸一を見上げて甘く微笑んでみせる。
「……はふ……」
「満足した?」
「……ちょっとは」
「ちょっとですか」
 思わず苦笑いを浮かべる幸一だった。
 幸一の男根は未だ硬い勃起状態にある。現実と違い、射精したからといってインターバルが必要なわけではないのだ。そして正規の手順……サティの膣内への射精というプロセスを経なければ『ラヴ・ドリップ』注入は完遂とみなされず、基本的には完遂が確認されなければ『V−room』からのログアウトは成されない。
 もっとも、そうでなくとも、このままでは幸一も引けないのは確かであった。
「あん……」
 口元から垂れた『ラヴ・ドリップ』を、サティが目を“とろん”と蕩けさせたまま、右手の中指で掬い取って“ちゅぱっ”と嘗める。
「おいし……」
 ヴァーチャルでの『ラヴ・ドリップ』は、一応は精液を模してはいるが、その形態は精液とは明らかに異なっていた。精液が白濁した半透明のジェル状の形態を取るのに対して、『ラヴ・ドリップ』は幸一の尿道から外に出た途端、表面に虹色(パール)の輝きを纏った、まるで上質なハンドクリームのような粘液の形態を取る。味があるのかどうかは幸一にはよくわからないが、『ラヴ・ドリップ』を体内に摂取したサティは肌が一層艶々になり、輝きを放つようになるのだから、彼女にとってそれがどれほど有益なものかは幸一でもすぐに理解出来た。
 美しい肌に対して「輝くような肌」という形容があるが、実際にこうして、神々しくもほのかな輝きを放っている姿は、まさに「女神」という表現がぴったりくるような姿なのだ。
 そんな彼女を幸一は公園のベンチの上に引き上げ、背もたれに委ねて、その素晴らしく長く、すらりと美しく、そしてむっちりと肉感的な太股の両足を、思い切りよく広げてみせた。
 明るい陽の光の下、ショーツが消えた事で“ぬちゃぬちゃ”に濡れて太股まで蜜液の垂れ落ちたあそこが、充血して広がった淫らな姿をあからさまにさせる。
「ああっ……やっ……いやっ……」
 身体に力の入らない様子のサティは、懸命に身を起こして両手で股間を隠そうとするものの、幸一が甘く睨み付けるとおずおずとその両手を離していった。
「服を脱いでよ」
「……え?」
「それとも……脱がせて欲しい? サティが脱いでくれたら、すぐにでも愛してあげるけど」
 答えは決まっていた。
 逡巡は一瞬だった。
 たちまちサティの体を包んでいた明るいブルーの膝上吊りスカートも、白のブラウスも、その下のブラもが速やかに消え去ってゆく。ただ、白のハイソックスと茶色のローファーだけはそのままだった。
 なぜなら、素裸にソックスと靴だけ……というのが、幸一の嗜好をどうしようもなく刺激する格好の一つだと、サティは知っているから。
「こ……これで……いい?」
「うん。すごく、綺麗」
「やだ……」
 幸一の視線が、美しい顔からほっそりとした首、首から豊かな乳房、そしてくびれたウエストを経て、大きく開かれた股間までを何度も往復する。
 大サティに比べるとサティの顔は、人類学的にはかなりアジア系に寄っている。大サティは「印象としては日本的な顔立ちにも見え、ヨーロッパ的にも見え、角度によっては中央アジア系にも見えるデタラメな美人」であるのに対して、小サティは顔の彫りもさほど深くなく、ふっくらと柔らかく丸みを帯びた頬のラインなどは、どこか子供っぽさを強く感じさせて可愛らしい。いわゆるベビーフェイス(童顔)というやつだ。
 その「童顔爆乳美少女」が白のハイソックスと茶色のローファーだけの姿で、素裸の身体をすっかり開き、隠れた部分のあらゆる全てを自分に向けて恥ずかしそうに晒してくれる……というのは、ある意味、男の夢であった。
「そんなに……見ないで……」
「見るよ」
「幸一さん……」
「見るよ」
「……………………はい…………」
 頬を染め、ひっそりと囁くように返事をして、サティは幸一の視線から顔を背ける。
「綺麗だね」
 ベンチの上には、この世ならざる美しい造形が陽光の下で輝きを放っていた。
 その身体的特徴を一言で言い表すのは簡単だった。
 「巨乳」である。
 または「爆乳」だ。
 とにかく乳房が大きい。
 単純に意味を求めるのであればそれが示すところは「巨大な乳」である。「巨大」であるからにはただ単に「大きい」とは明確に違う。
 それは「驚異」と「感嘆」でもって認識されるような大きさであるということなのだ。であればこその「巨」乳であろう。
 実際、その大きさは片方でサティの頭と同じくらいもあった。この場合、サティの頭が小さいのか、それともおっぱいが並外れて大きいのか、それともその両方なのかは、それほど多くの女性を知っているわけではない幸一には判断がつかない所ではあるのだが、『乳十番勝負』なんていうものがあれば、間違いなく最優勝候補であり特別シード枠であり横綱級であろうと思えた。もし他の誰かが幸一と同じ立場であったなら、さすがに異論も多々あろうが、「大きさ」「形」「色」「艶」「感度」「弾力」「味」「匂い」「舌触り」「挟み具合」全てにおいて、他のどんな女性と比べたとしても申し分無いのは明らかであった。
 サティの呼吸(実際に酸素を取り込んでいるわけではないので、正確には「呼吸を模した生理的反射動作」なのだが)に合わせて“ゆらゆら”と揺れる様は、熟れきって地面に落ちる寸前の、たわわに実った重たい水蜜桃を思わせた。
 現実世界で存在している大サティも、Vルームでこうして触れ合っている小サティも、その体は男の幻想を捏ねて作り上げた芸術的彫像のような美しさだった。肌には傷も日焼けもシミやそばかすも、それどころか虫刺されや“くすみ”すらも無いのだ。
 まさに現実には在らざる「幻想の女神」そのものと言えた。

 そんなサティを、幸一は、これからたっぷりと自由に“いぢめる”つもりだった。
この記事へのコメント
『最優勝候補』ではなく、『最有力(優勝)候補』といった方が自然な気がします
Posted by 青玉 at 2010年10月29日 22:08
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/41379170

この記事へのトラックバック

★足跡代わりにポチッとしてってくださいな★