■感想など■

2010年11月08日

◆◆ Act.07 ◆◆「歓喜」◆◆

■■【3】■■

 めくるめく至福の時が目の前に広がっているのに、もう少しで、というところで手が届かない。
 切なくて苦しくて、そして少しだけ愛する彼が憎らしくて、サティはぽろぽろと涙をこぼしてすすり泣きながら尻を振った。
「いれて……もっといれてぇ……幸一さぁん……いれてぇ……」
「愛してる」
「わ、私も、愛してるぅ……愛してるのぉ……好き……好きすきすきだいすきスキ好きだぁいすぅきぃ……愛してるぅ……」
 膣から溢れた愛蜜が垂れて太股を伝い落ちてゆく。
 待ち切れなくて我慢出来なくて、サティはあそこに幸一のちんちんを少しでも早く奥深くまで呑み込みたくて、自分から尻を振って後に突き出した。
 だが幸一はサティが尻を突き出すと同時に腰を引くのだ。そうすると“ぷぽっ”という可愛らしい音を立てて亀頭が膣から抜けてしまう。
 なんという、血も涙もない極悪非道な行いだろうか!
「あっ……やっ……」
「どうしたの?」
「やあっ……やなのぉ……」
 突き出せば引き、引けば突き出す。粘膜と粘膜が常に触れ合いながら、それ以上は決して押し進んではこない。挿入(はい)ってきたとしても、それは亀頭だけの話だ。肉幹までは決して入れない。
 まさしく生殺しだった。
「いれてぇ……ねぇえぇ………いれてよぉぅ……」
 だが、甘ったるく請い願いながら、懸命に背後を見やろうと身体を捻るサティが愛しくて、幸一自身も、とうとう我慢の限界だった。
「愛してるよ。サティ……」
「幸一さぁ…………はっ……ひいんっ!!!」

 "ずぷぅ"と。

 男根の根元までが一気に挿入され、尻肉が幸一の太股と触れ合って「ぺちっ」と肉打つ音がした。
 それは、劇的で強烈なオルガスムスだった。
「あ……はぁ……」
 彼と繋がった瞬間、サティは大きく仰け反り、"ぶるるるっ"と全身を震わせて、うっとりと心地よさげに濡れた声を漏らした。
 本当に嬉しそうで、心から気持ち良さそうだった。気持ち良くて気持ち良くて仕方が無い。そんな感じだった。
『ああ……入ってる……うれしい……うれしぃ……』
 さっきまで絶望と哀しみの涙だったのが、今は歓喜の涙になっていた。
 膣内にみっちりと詰まって壁を押し開き、その充実した存在を主張している彼のおちんちんがたまらなく愛おしかった。
 もうすっかり彼のおちんちんのカタチになってしまった膣が、彼を中に収めたことで“ひくひく”と蠢いて悦んでいた。

 私は“彼専用”なのだ。

 瞬間的にそう思った。
 当たり前の話だった。
 サティにはもう彼以外のおちんちんなど考えられなかったし、考えるだけで嫌だった。
 彼のおちんちんと自分のおまんこは、刀と鞘の関係なのだ。刀に合わせて作られた鞘は、異なる刀を収める事は出来ないし、異なる鞘では刀を収める事は適わない。
 そう思った。
 そしてそれこそが幸せなのだと強く確信出来た。
「……あぁ……ぅうふぅ……」
 ベンチについた両腕の間に頭を垂れ、全身を貫く幸福感と充実感と満足感と、この素晴らしいおちんちんを誰でもない自分だけが独り占めしているという優越感だけで、サティは立て続けにオルガスムスを感じた。
 真っ白なフラッシュを頭の中で焚かれているような感じだ。
 何も考えられなかった。
 ただ、膣を行き来するおちんちんが生み出す“にゅるにゅる”とした摩擦に身を委ねる事しか出来なかった。
「あんっ……あんっ……あんっ……あんっ……あんっ……あんっ……」
 腰をがっしりと両手で掴まれ、リズミカルに身体を前後される。
 “ぺちっ……ぺちっ……ぺちっ……”と、お尻と彼の太股が打ち合う音が断続的に耳に届く。彼の玉袋がクリトリスに当たるのもまた、たまらなかった。揺れる乳房、掴まれた腰、打ち付けられ波立つ尻肉、出入りする事で擦れる膣壁、玉袋で叩かれるクリトリス。その全てが同時にサティを狂わせる。
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