■感想など■

2010年11月19日

◆◆ Act.08 ◆◆「女神」◆◆

■■【3】■■

 『V−room』は、ギガンテスとパートナーの精神を繋ぎ、心行くまで愛し合うことの出来る『愛の巣』である。そこで行われるのは魂の交歓であり、現実では決して味わうことの出来ない真の至福と快楽の嵐なのだ。それを「見せる」ということは情報の一部を共有するということであり、それすなわち、“お姉様達も真の至福と快楽の嵐の一端を垣間見る”という事に他ならない。
『あの人達が、それで「はいそうですか」と諦めてくれるなんて、全然思えない……』
 そもそも、サティと幸一のシンクロニティ(同調率)=相性は、他のギガンテスとそのパートナーと比べても類を見ないほどに高い。そしてギガンテスは相性が良ければ良いほど、『ラヴ・ドリップ』に接触した際に得る快美感や多幸感は莫大なものとなる。それが膣内に放出され、吸収されるとなれば、その際に放つ膨大で莫大な歓喜の蓄積データ「愛の歌」は、全てのものを巻き込み仮想世界をマスターに対する愛楽だけで満たしてまうのだ。
 ただでさえ相性の“良過ぎる”幸一とサティの愛合を、あの「お姉様達」が一端でも“味わって”しまったとしたら?
『考えたくないなぁ……』
 きっと、乱れに乱れて悦び啼いたサティの感覚は、その数パーセントであろうとも「お姉様達」の飢餓感を煽り、もっともっと味わいたくなってしまうに違いない。
 そう思えた。
 幸一の顔をおっぱいから開放し、サティは彼の顔や首筋や胸(いつの間にか素っ裸にされていた!)にキスの雨を降らすことに夢中になっている。
 頬を赤らめ、潤んだ瞳でうっとりとしながら彼の香りを楽しみ、彼の肌の感触を楽しんでいる。
 アジア系に寄って可愛らしい印象でありながら、整い過ぎて怖いくらいの、人間離れにさえ思えるほどでたらめに美しい顔と、濡れたように艶やかで絹のような肌触りの長くてさらさらとした黒髪、すらりとバランスが取れて整った形の長い手足、そして不恰好に見えない程度に巨大でやわらかくあたたかな乳房と、むっちりとしていながら適度に引き締まった尻、それにすべすべでシミもホクロも虫刺されも無い、しっとりもっちりとした白い肌。そんな美少女が、御馳走を前にした猫のような、帰ってきた御主人様を前にした留守番犬のような、今にも尻尾を振りたくりそうな姿で自分の体に何度も何度もキスを降らせ、舌を這わせ、時には甘く噛みながら、『自分がいかにあなたを愛しているか』を表現している姿というのは、男を“やっている”人間であれば誰もが夢に見そうな情景に違いない。
 で、あっても、通常、現実であれば数回、数十回も「セックス」を繰り返せばいかな美女相手であろうともやがて飽きがきて、それが普通になり、そのうちに段々と苦痛すら伴うものなのだろうが、ことサティの愛合に関しては数十回、数百回行おうとも飽きることなど無いだろうという、確信めいたものが幸一の中にあった。
 そして、だからこそサティ以外の『女』など考えられないのだし、ましてや他のギガンテスなど考えることすら有り得ないと思えた。
『けど、これも一種の思考コントロール……なんだろうな』
 幸一の中にも、そんなシニカルな想いが浮かばないわけではない。ただ、それを口にしたからといって何が変わるわけでもなく、自分に課せられた重要な責務を放棄する勇気も無いのだから、政府主導の『プロジェクト・ギガンテス』が定める規定には、粛々と従わなければならない。サティとの愛合はサティ=ギガンテスのラヴ・エナジー補給と同時に、パートナーのメンタル面でのストレスに対処する意味合いもあるのだから。それを苦痛と感じてしまうような思考や記憶は、削除または改変されてしかるべきだと、研究所の科学者や幕僚将校などは普通に考えていそうだった。
『創られた、女神……永遠の恋人……究極のパートナー……』
 サティは臍の周りの下腹にキスを何度も降らせると、再び幸一の男根を愛しそうに両手で包み、口付けし、ピンクの舌で嘗め上げ、懇願するように上目遣いに彼を見上げながら口いっぱいに頬張り始めた。
 大容量双方向通信システム<L.o.Ve>による『V−room』制御では、ほぼ現実と寸分違わず再現された幸一の生体機能を起因とする様々な分泌液や排泄物──吐息に混じる水分から吐瀉物ばかりでなく、肉幹にこびりついたサティの愛蜜までも速やかに消去が可能であり、いわゆる「お掃除フェラ」などは必要としないのだが、「ちんちんマニア」のサティは愛合の後のフェラをこよなく愛しているのである。
 そして幸一はそれを「愛しい」と感じる。
 決して裏切らず、逆らわず、従順で寛容であり、全身全霊を込めて愛してくれる絶対理想の女神で、極限まで都合の良い女。

 でも。

「サティは、サティだもんね」
 そう言いながら、瞳をとろ〜んと潤ませながら、うっとりと幸一の男根を嘗めしゃぶるサティの、そのどこまでもさらさらの艶やかな黒髪を撫でる。
 サティはその真意を知ってか知らずか、「んう?」と首を傾げつつ、キャンディを嘗めるちっちゃな女の子のように「にこぉ」と嬉しそうに、楽しそうに、幸せそうに、笑った。


         −おわり−

■■「ギガンテス13」〜闘う巨人と愛の歌〜■■

「2010/11/09 15:00」第一稿
「2010/05/25 01:00」投下開始
「2010/11/19 01:00」完了
この記事へのコメント
投下お疲れ様でした。
次はいよいよアレでしょうか、それともアレでしょうか?
Posted by 青玉 at 2010年11月19日 10:29
ギガンテス13完結おめでとうございます。
高いクオリティを維持しながらも、ほぼ週3という筆の速さは凄いです。
Posted by 通りすがり at 2010年11月19日 11:41
>青玉さん
 ありがとうございます。
 次は『セックス・リフレクション』か、ティファモノになると思います。
 現在調整中です。
 来週にはお目通り叶うかと思います。

>通りすがりさん
 ありがとうございます。
 書き始めてしまえば、ノッてしまえば、早いのですが、それまでが遅いです。
 たった一つの良いフレーズが出てこないために筆が進まない(キーが打てない)日が続いたりもします。

 今、『TS寝取られ魔法少女』というものをぼちぼちと書いてます。
 ダーク路線です。
 『セクリフ』とティファのクラティ分が甘々なので、そっちに傾倒している感じです。
 公開は未定です。
 先は長そうです。
Posted by 推力 at 2010年11月19日 12:14
NTRクル―――(゚∀゚)―――!!
TSで魔法少女でNTRね。なるほど、まったくわからん

まあエロければ何でもいいんですが
Posted by 青玉 at 2010年11月19日 12:49
 なんか『TS寝取られ魔法少女』というより『TS魔法少女寝取られ』と言った方がいいかも。変わらないかもしれませんが。
 あ。
 『僕オマエ』もぼちぼち書いてます。
Posted by 推力 at 2010年11月24日 17:22
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