■感想など■

2010年12月21日

[LIPS]『Piece.00』「夜明け」〜決戦前夜〜

■■ Scene.05 ■「悪戯」■■

「ひゃあうっ!……やっ……やあっ!……」
 彼女はそう叫んだまま、彼の右手にしがみついて、その体をビクビクと痙攣させた。
「????」
 その激しさに、その快感を与えた彼自身が驚き、うろたえてしまう。
「まだ……何も……」
 しどろもどろに言う彼の、がっしりとした右腕を抱え込み、しがみついたままで、彼女は懇願するように彼を見上げた。
 今だ彼女は、余韻を含んだ痙攣で、時折ビクビクとその体を弾けさせている。
「さ…………さわった……から……」
 息も絶え絶えに、喘ぎ喘ぎ言う彼女は、いつの間にか大粒の涙を流していた。
「そんな……俺、ちょっと触れただけだぞ?」
「オンナって……大好きな……人に……なら、触れられただけでイッちゃう事も……ある……の」

 ぴちゅ……

 かすかに、粘液質の音が彼女のスカートの中から聞こえる。
 とても嘘や冗談とも思えない。
 いや、今更彼女が彼に、嘘や冗談を言う必要が、どこにあろうか。
「はあ…………」
 彼女は甘い溜息をつくと、彼の腕にキスをする。

 ちゅっ……ちゅっ……

 何度も何度も、愛しげにキスの雨を降らせる。
 うっとりと撫でさすり、ちろっ……と可愛らしい舌で嘗める。
「もっと……」
 すいすりと頬擦りする仕草は、大好きなヌイグルミに少女がする、それと同じである。
 彼は、そろそろと右中指を伸ばし、彼女の『花』に触れた。
「はう……うっ……うっ……うっ……」
 触れる度に体を痙攣させ、ぎゅっと閉じた瞼をひくつかせる彼女の、滑らかな額に汗が浮かんでいた。
 黒髪が汗でへばりつき、益々その表情を悩ましげに見せている。
 彼はまだ、彼女の花芯に触れてはいない。
 緩やかに開いた『花』の、その二重の花弁をそろそろと撫ぜているだけなのだ。
「あっ……はあっ……」
 ベッドの上にぺたん……と座り込み、彼の腕にしがみついて身を任せている姿は、まるで、「お出かけ」するパパを引き止めようとする幼い娘のようだ。
 彼からは、彼女のスカートの中がどうなっているのか見る事はできなかった。
 勘と手探りで触わっているだけだ。
「くっ……うっ……」
 彼女の声と表情は、何かに耐えているようで、彼には苦悶の表情にしか見えない。
「ティ……苦しいのか……?」
 だから、こんな馬鹿な質問さえしてしまう。
 彼女は無言で、ふるふると頭を振った。
 言葉が出ない。
 彼の指が与えてくれる快感が強すぎて、意識が跳んでしまいそうだった。
『こんな……こんな……うそ……』
 自慰ですら、こんなにも感じた事はない。
 一人でする時は、誰はばかる事も無い安心感と、知り尽くした自分の体という事で、効率のいい快感の紡ぎ方を、無意識のうちに身につけていた。
 だからすぐにイク事が出来るし、その強弱も付ける事ができる。
 しようとすれば、それこそ緩やかな波のまま、一晩中だって快感を持続させる事は可能なのだ。
 けれど、今は違う。
 今、自分のあそこに触れているのは、他ならぬ彼なのだ。
 愛しさに思い描き、何度も夢想してイッた、その、彼なのである。
 けれど、彼の指は、自分の思い通りになど動いてくれはしない。
 なのに、この強烈な快感はどうした事だろう。
 もどかしさが炎となり、『花』全体を炙っているかのようだ。
 だがそれは、ただの炎ではない。
 とてつもなく淫猥な快楽を纏った、恐ろしいほど熱い炎なのだ。
「うっ……ううう……」
 彼の左手は、愛し気に彼女の髪を優しく撫でていた。
 時折、左の耳たぶや、首筋をくすぐり、背中を伝って、スカートの上から、お尻の狭間の始まりを探った。
 くうん……
 彼女は、発情したケモノのように鼻を鳴らし、彼の腕に乳房をふにふにと押し付け、先端の、すっかりコリコリと固まった蕾を夢中で擦り付けているのだ。
『……!!?』

 ぢゅぷ……

 今まで花弁だけを撫で、たっぷりと蜜を纏わり付かせていた彼の指が、突然に花芯を捕らえ、そしてもう一本の指が中へと入ってきた。
 入り口のコリコリした処を、何度も何度も遊ぶ。
『あっ!……うそっ……うそっ……やだっ……』
 急な強い刺激に、彼女はぎゅうっっと彼の腕を抱きしめる。
「あっ……あっ……あ〜〜〜〜〜っ!!!」
 艶のまぶされた声は、彼女の口から涎を滴らせつつ、際限無く漏れた。
 押さえようとしても押さえられなかった。
 羞恥心など、既に無かった。
 街に溢れ、金のために、快楽のために男に体を開く娼婦よりも、男に奪われ、虜となり、男の精を喜んで受ける女よりも、長く、甘く、切ない泣き声が、喉を割ってほとばしるのを、むしろ快感を持って迎えていたのだ。
 だが体は、自分がどうなってしまうのか、恐ろしくて彼の腕に爪を立て、噛み付いてしまっていた。
 さっきの快感のフラッシュが、単なる軽いオードブルでしか無いと、彼女は体で覚えたのだ。
『クラウドが入ってきてくれたら……私はどうなってしまうんだろう……』
 きっと今までに無いくらい乱れて、悶えて、そして泣き叫んでしまうだろう。
 彼はどう思うだろうか。
 「こんなにも淫乱な女だったなんて」……と、呆れるだろうか……。
 そんな事になったら、私はきっと泣くだろう。
 バレットやアバランチの仲間がいたら、目を丸くして驚くくらい。
『私は……』
 こんなにも弱い人間だったなんて……。
 彼女は荒い息をしながら、ふらっ……とベッドに倒れ込んだ。
「ティ……大丈夫か?」
 彼は心配そうに彼女の顔を覗き込むが、彼女はとろん……としたまま宙を見詰めるだけである。
「ティ……?」
 豊乳が呼吸と共に上下し、その頂上の可愛らしい蕾が、ふるふると震えている。
 仰向けになって、少し外側に流れた乳房は、それでも厳然とした張りで、しっかりとその豊かさを主張していた。
 彼がその乳首をぺろ……っと嘗める。
「あ……」
 ずっと外気に触れていたせいか、少しひんやりとした乳房に比べて、その部分はまだ熱を舌に伝えてくる。
「大丈夫……?」
 彼女はぼんやりとしたまま、左手を伸ばして彼の顔に触わった。
 頬に手の平を当て、すりすりと撫でる。
「ティ?」
「……好き……」
 声はうっとりと、甘く、甘く囁かれた。
 けだるげに腰をよじり、彼の腕をきゅっ……と握ってごろごろと甘える。
 ほっとした表情を浮かべた彼は、彼女の髪を撫でた。
「あ……」
 ……が、その目は、すぐにいぶかしげに細められ、奇妙なものを見付けて声を上げた。
「?」
 彼女が見上げると、彼は、驚いたように彼女の腰の辺りを見ている。
 腰?
 違う。
「………………?」
 のろのろと身を起こし、視線を巡らせると、
 シーツの、今まで彼女のお尻があった場所がじっとりと濡れているのが目に入った。
 まあるく、丁度股間から滴った蜜が、染み広がったのだとすぐに分かる形だ。
 彼が触れると、そこはしっとりと温かい。
「〜!!!」
 彼女は、彼の手には構わず、慌ててお尻を、また元の場所に戻した。
「ティ……びっしょりじゃないか……」
「や……やだっ!!」
 両手をお尻の下に挟んで、ぎゅっと目を瞑り、ぶんぶんと首を振る。
 かあっ……っと一気に首筋まで真っ赤になり、えもいわれぬ程艶めかしく、可愛い。
 彼女は下唇を噛んで、上目遣いに彼を見た。
 彼は、その瞳にいじめっこの光を宿して、彼女を見ている。
「〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
 不意に両足首を握られ、ぐいっ……っと持ち上げられた。
 両手が彼女自身のお尻で押さえつけられ、動かす事が出来ない事を見越した、彼の「いじわる」だった。
「やっ……やだっ!……やだぁ!」
 ころん……と簡単にひっくり返り、超ミニのタイトスカートが腰のところまで摩り上がって、彼女の股間は、すっかり光の元へと曝け出されてしまう。
 じたばたと暴れる彼女の足を両手でしっかりと掴み、押し開いたまま、彼は彼女の『花』に魅入った。
「やめ……クラウド……いやっ…………」
 彼女の『花』は、驚くほど鮮やかに紅く、とろとろと艶やかに蜜を滴らせて光っている。
 蜜は後ろの蕾まで届き、恐らく背中まで伝っているのだろうと思えるほど溢れていた。
 こんもりと盛り上がった茂みは、息を吹きかければそよぎそうな程細い。
 黒髪よりも薄く、うっすらと茶色がかったそれは、
 彼女の蜜によって、すそ野がべっとりと太股に張り付いていた。
 茂みの形から、きちんと手入れされているのだろうと思われるが、『花』を彩る、左右の薄い茂みまでは気を使っていないようだった。
「見ないで!……見ちゃ……や……」
 もじもじと腰を揺する彼女が、口で言うほど嫌がっていないのは、今なお、じくじくと滴る蜜を見れば明らかだった。
 包皮に包まれた『花芯』は、今はちょっとだけ顔を覗かせている。
 二重の花弁は、緩やかに開いて、彼を誘っている様だ。
「どうして?」
「だって……いや……」
「こんなに可愛いのに?」
「うそっ!……いやっ……」
 彼女は拗ねたように顔を背けると、ぷううっとふくれて横目で彼をにらんだ。
 彼はくすくすと笑うと、再びいじめっ子の瞳で彼女を見た。
「舐めて欲しい?」
 その言葉に、彼女は更に彼の視線から逃げて、下唇を噛んだ。
 全部、彼にはお見通しなのだ。
 彼女が、両手を「自由に出来ない」フリを続けている意味も、「嫌だ」と拒否を唱えながら、少しも抵抗しない意味も。
 彼女の瞳に宿った、甘い期待感に満ちた光を、彼は、嗜虐的な「彼に征服される」事への渇望の印なのだと……。
「…………」
 彼女は彼に、沈黙を持って答えた。
 けれど彼は許さない。
 彼女の左脚を離した右手で、『花』の周りをぬるぬると撫でさすり始める。
「かっ……はっ……」
 彼女はビクンと体をひくつかせ、頤を天に向けた。
 反り返った体の上で、豊かな美乳が重く揺れる。
「舐めて欲しい?」
 そうして彼は聞くのだ。
 同じ言葉で、何度でも。
「あ……やっ……やっ……」
 彼は『花』を触わらない。
 あくまで、その周りしか触れようとはしなかった。
 何度目かの問いかけに、彼女が目に涙をいっぱいに溜めて懇願する頃、『花』はすっかり開ききり、彼女の濃厚なオンナの匂いを、部屋一杯に放っていたのである……。
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