■感想など■

2011年01月01日

[PAIN]『Piece.00』『秘密』〜SECRET OF MY HEART〜

■■ Scene.05 ■「陥落」■■

 ぴちゃぴちゃと、黄金色の液体は、皮張りのソファから滴っていた。
「はっ……はっ……はっ……はっ……はああっ……」
 激しく、剥き出しのお腹を上下させ、ソファに半ば埋もれるようにしてぐったりとなったティファは、今だ、裸の右乳房を優しく捏ね上げるルードの手に、無理矢理快感を呼び起こされようとしている。

ぴちゅ……

 小水で汚れた下着はすっかり濡れそぼり、肌に張りついて不快感を生む。
 しかしそれよりも……。
「やめ……」
 言葉は途切れた。
 ティファは手をぎゅっと握ったまま、腕で目を隠した。
 ルードの無骨な手が、信じられないほどの繊細さで、自分の剥き出しの乳房を揉み上げるのを、見ていられなかったのだ。
 体の中を、まだ嵐は蹂躪している。その「疼き」と「熱さ」に導いた気だるさで、彼女が立つ事も出来ないのが、その証拠のように思えた。
「はっ……あっ……」
 すぐに嵐は、彼女の体から自由を奪った。

 欲しい……

 思いは、ごく当たり前のようにティファの意識を覆っている。
 「男」が欲しかった。
『クラウド……』
 なのに愛しい人はいない……。

 どうして?

 哀しみは理不尽な怒りとなって、愛しい男を責める。「自分を正当化しようとする浅ましい考え」なのだと、普段の彼女ならば即座に気付いたであろう事を、彼女は、何の疑問も抱かずに受け入れてしまっていたのだ。

 欲しい……

 濡れた瞳で、すがるようにルードを見た。
 今この嵐を静めてくれるのは、この男しかいないと思った。
 その考えが、『薬』によるものだとは思いもしなかった。なぜならその『薬』が、そう考えようとする力を、ティファから奪っていたから。

こくん……

 唾を飲み込み、自分の乳房を捏ね上げる、ルードの大きな手を取った。
 愛しげに頬擦りし、指をぺろぺろと嘗める。
「ん……はあっ……はあっ……はあっ……」
 一生懸命、媚びるように彼の指を、手の平を、手の甲を嘗め、咥えて、しゃぶった。
「欲し……」
 そうまでされても、ルードの顔は仮面を取る事を拒否した。意識を『シフト』させた彼の心は、女の媚態などで崩れるようなものではない。でなければ、タークスを名乗る事など、できはしないのだ。
「欲しい……の……」
 ティファは、もうどうなっても、何をされても良かった。
 この苦しみから解放されるなら、このもどかしさから逃れられるなら、何をされても喜んで従うだろう。
 普段の彼女を知る者なら、我が目を疑ったに違いない。ティファは、どんな苦痛にも、どんな辱めにも耐える、「強い女」だったはずだ。
 目的を遂げ、生き抜くためには身を裂く痛みなどものともしないよう、拳法の師匠から、精神的な強靭さを受け継いだ筈なのだ。
 その彼女が、自分を陥れ、辱める男に、自らを捧げようとしている……。
「……………………」
 しかし、彼のその無表情な顔の裏では、彼の心が戸惑い、そしてその対処に苦心していた。

 彼女をもっと辱めなければいけない。

 両脚を広げ、豊かな乳房を剥き出しにしたまま自分の右手を嘗め続けているティファを、ルードは努めて冷徹に捉えようとしていた。
 失禁し、涎を口元から垂らしながら、必死に男に媚びる姿には、壮絶なものがある。
 しかし、今よりももっと、辱めなければならないのだ。
 もっと。
 もっと。
 彼女が憎しみで、彼の事を殺したいと思うまで……。

 ルードは左手のグラスをテーブルに置くと、意を決してティファのすっきりとした顎を掴んだ。
 そしてそのまま唇を重ねようとする。
 ……が、
「キスは……キスは嫌……キスはいやぁ……」
 彼の手から逃れ、顔を背けて唇を避けたのは、『唇だけは愛しい人に』という、ひとしずくだけ残ったティファの理性が見せた、彼女の、愛しい「彼」へ向けた愛のカタチなのだろうか?
 しかしルードは許さなかった。無理矢理ティファの、可憐な果実を食べる。
 滑らかで、甘い唇を思うままに味わったのだ。
「ああっ……」
 唇を離してすぐに漏れた吐息は、諦めか落胆か……。
 ルードはティファの手を取り、ソファから立たせた。彼女の膝はがくがくと震え、彼の手にすがるようにしてやっと立ち上がるという有様だったが、太股は強く擦り合わされ、お尻をゆらゆらと揺らしていて、それは、少しでも快感を得ようとしているのだということが明白であった。
「くうん……」
 ティファが鼻をならし甘えた声を上げる。彼女は、誰に向かってそんな声を上げているのか、自覚しているのだろうか?
 いや、おそらく自覚などしていまい。自分がどこにいる事さえ、忘れてしまっているのかもしれないのだ。
 ルードは、自分だけソファに座ると、ティファを真正面に立たせて、左手で彼女の手をまとめて掴んだ。そうして、右手で、小水で汚れた、彼女の股間に手を伸ばす。
「ひいっ……あっ……」
 下着越しに『花』に触れた途端、ティファは激しく体を震わせ、崩れ落ちそうになる。
 そうしなかったのは、もっと触れて欲しいという思いからだろうか。彼女は立ったまま、脚を広げ、中腰になって彼の手が動きやすいようにしたのだ。

 ────無様であった。

「あーーー……あーーー……」
 虚ろな瞳で、痴呆のように口は笑っているかのような形のまま半開きに開かれ、唇からとろとろと涎が垂れ落ちている。連続に悦びの声を上げながら、ルードの腕に捕まり腰を蠢かす姿は、正気の彼女に死を覚悟させる程の力を持っているに違いなかった。
 たぷたぷと震え、揺れ動く乳房の上を、ぬるぬると涎が伝い落ちる光景に、ルードは眉をひそめ、右手を彼女の『花』から放した。
「いやっ……いやっ……」
 その途端、ティファの瞳が彼をすがり、懇願の啼き声を上げる。泣きながらふるふると首を振る姿は、オモチャを取り上げられた童女のように心細げだ。
 そうして、ぎゅうう……と両手を握り、ぶるぶると身を震わせる。

 その姿に、強く、美しいティファ=ロックハートの姿を重ねる事は、もはや誰にも出来はしないだろうと思われた……。

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