■感想など■

2011年01月02日

[PAIN]『Piece.00』『秘密』〜SECRET OF MY HEART〜

■■ Scene.06 ■「畜生」■■

 ティファが初めて“男”をその身体に迎い入れたのは、今から3年程前になる。
 それは、決してロマンチックなものでも、心に残る甘い記憶でも無かった。それどころか、出来れば心の中から消し去りたい、汚らわしい記憶であった。

 ティファに「オンナの悦び」を教え、何回も何十回も抱いて花開かせ“開発”していったのは、取るに足らない、つまらない男だった。まだ硬さの取れない彼女の体を、毎晩のように押し開き、自らを埋め込む事だけに楽しみを見出すような、そんな男だったのだ。
 その男には、たった6週間の間ではあったが、およそ人として、女としてされたくない事したくない事を、あらゆる方法で実行し、実行させられた。騙し討ちのように薬物で正気を失わされ、その男に破瓜を奪われてから、昼となく夜となく、男が望む時に体を開き、襲い来る禁断症状に震えながら男のモノを咥えた。
 爛(ただ)れ、屈辱にまみれた6週間だった。
 故郷を失い、拠るものすら失った彼女は、ただ無気力に体を開き続けたのだ。
 その一月半の間、大勢の男達に注ぎ込まれた「精」と薬物は、男達に弄ばれたティファの体に染み込み、彼女の体を劇的に変える要因となった。
 そんな時、その男が住んでいた店が、「アバランチ」と呼ばれる者達によって襲撃を受けた。「アバランチ」は何の変哲も無い店を襲うほど、無差別なわけではない。それどころか、神羅の無慈悲な圧力から守っているとさえ言えた。
 そんな行動を、理由も無くする筈が無かった。
 原因は、神羅から流れる麻薬を、その店がスラムの人間にバラ撒いていたからに他ならない。

 その店の名は、セブンスヘブンと言った。

 「あの時」アバランチが来なければ、バレットによって拾われなければ、今のティファは無い。薬と男に溺れ、あの男の玩具かペットとして空虚な毎日を、今も送っていたかもしれないのだ。

 以前の自分と、以前の格闘術のレヴェルを取り戻すのに1年を要したが、それでも恩を感じた彼女が反神羅テロリスト集団「アバランチ」に協力するようになり、やがて彼らのアジトとしてのセブンスヘブンを取りまとめて行くようになるのは、ある意味必然であったのかもしれなかった……。

         §         §         §

「はあっ……ああっ……」
 ルードの手にすがり、自ら『花』を弄り始めたティファは、あの、3年前の日々を思い起こさせる。
 無理矢理「開花」させられた彼女は、拒否の意思も摘み取られ、毎日毎晩、あの男にいいように遊ばれていた。ザンガンに教わった格闘術も、襲い来る快楽と薬の前には、彼女の正気を護る事は出来なかったのだ。
 ルードがその事を知っていたならば、彼は決して薬など使わなかっただろう。それは、彼女にとって、忘れたくても忘れられない、『魂の汚れ』に違いないからだ。
「………………」
 ルードは彼女のあまりの痴態に、歯を食いしばった。頬の筋肉が引きつり、こめかみの血管が浮き出る。
『ティファを、こうしてしまったのは俺なのだ』
 その想いは、ともすると、後悔を含んだ自責の念に彼を引き込む。
 しかし、続けなければいけない。

 彼女の瞳が好きだから。

 彼女を愛しいと思うから。

 ビジネスを離れ、彼女と出会いたかった。
 今の彼は、タークスとしては失格だ。
 彼女を殺せと命じられたら、きっと彼は殺しただろう。少なくとも、彼女を知る前なら……彼女の心を、彼女の想いを知る前なら、きっと彼はそうしたに違いない。
「……………………」
 ルードは鉄の意志で、彼女の右手を抑えた。
「い……いやっ……いやなのっ……いやっ……」
 堪える事も出来ず、下着の上からひたすら『花』を弄り、『花弁』を擦っていた彼女の右手を掴んで、彼は重い口を開いた。
「触って欲しいか……?」
 ティファは泣きながら、ちょっと小首をかしげ、彼の言葉の意味を理解すると、ひどく嬉しそうに、こくこくと首を振った。
「……脱げ」
 目を逸らさず、正面から彼女を見る。
 彼女は宙に目を泳がせ、ほんの少し迷ったようだったが、やがてあっけないほど素直に、こくり……と肯いた。
 ふらっ……とよろけながら、短い黒のスカートの中に両手を入れ、小水でびしょびしょに濡れてしまった下着を引き降ろす。ねっとりとした透明な粘液が、下着の真ん中から、彼女の股間に伸びているのが見える。やがて粘液は糸となり、下着は、脹脛を越えて、彼女は両脚から下着を抜き取った。
「はあっ……」

ぴちゃっ……

 下着を床に落し、これから「してもらえる」事に、甘い期待感で胸を膨らませ、彼女はふらふらと彼に近づく。
『これでは……』
 これでは、麻薬に溺れ、おかしくなってしまった娼婦と変わらないではないか……!
 ルードは彼に腕を伸ばす彼女をぐいっと押しのけ、立ち上がって窓際へと歩いた。

びちゅっ……

 ティファは、押しのけられた拍子に、自らの小水に濡れたソファへ、腰を落としてしまう。
「う……うああああ……」
 そして彼女は、彼に「してもらえない」悲しさに、子供のように、声を上げて泣き始めた。
 ひぐっ……としゃくりあげ、ソファに腰掛けたまま、自分から股を開く。
「して……してよお……」
 剥き出しの重い豊乳はゆらゆらと揺れながらピンクに染まり、その頂上の赤い果実は、今だ、はちきれんばかりに張り詰めて、てらてらとクリームを塗ったように艶やかに光っている。その乳房の様に加えて、彼女はスカートをたくし上げ、思い切りいっぱいに開いた両足の付け根で、左右から両手で、自ら赤い『花』を押し開いているのだ。柔らかそうな『花弁』も、小さいながらこりこりと起立した『花芯』も、ピンクの柔唇の奥に見え隠れする『蜜唇口』も、すっかりライトの光の元に晒してしまっている。

 そのあまりにも惨めな姿を目の片隅にとどめながら、彼は心で泣いていた。

 俺の愛したティファは、こんな……こんなオンナではない筈だ。
 こんな……男を求めて、恥知らずに身体を開くオンナでは……!

 だが、彼に涙は無い。
 涙は、「あの日」無くした。相棒レノと共に迎えた「あの日」の午後、彼はこれから一生涙を流さないと誓った。
 その誓いは、今だ守られ、彼の心にある。

         §         §         §

「はっ……はああっ……」
 彼が無視し、窓の外から視線を外さないと知ると、ティファはソファから床に降りて跪き、彼に這い寄った。四つん這いに這う彼女の豊かな尻は、ゆらゆらと揺れ、その狭間から黒々とした茂みと、赤い『花』を覗かせている。茂みに彩られ、てらてらと濡れ光った『花弁』は、オンナの匂いと小水の匂いを纏わりつかせ、それは、貪欲な獣の匂いとなってルードの鼻孔に届いた。
「はあっ……はあっ……はあっ……」
 彼女は、窓辺に立つ彼の脚に取りすがると、もどかしげにスーツのファスナーを探り、開いた。
「……………………」
 彼女の恥知らずな行為にも、彼は動こうとはしない。
 やがて硬く起立した彼のモノを引き出すと、お菓子を見つけた子供のように、とろけそうな笑みを浮かべ、窓枠に手をかけた。
 ガクガクと震える膝に、一生懸命力を込め、立ち上がると、彼に尻を突き出す。そうして、窓に手と頬をつき、起立したモノを向かい入れようとした。
「ああっ……」
 ようやく解放される……。
 やっと楽になれる……。
 期待感に、彼女の胸が一層高鳴る。

 ……が、彼はモノをむき出しにしたまま、何もしようとせず、ただ、突っ立っていた。
「い……いやっ……いやっ……」
 ティファは尻を振り、『蜜』したたらせながら、つま先立ちになって懸命に彼を迎え入れようとする。右手を股間からまわして彼のモノを掴み、自らの『花』に導こうとさえ、した。
「……………………」
 しかしルードは、彼女の尻を押さえて、決して入れさせはしない。
「いやっ……いやぁ……いれてよぉ……」
 とうとう彼女は泣き出し、懇願し始めてしまう。
 窓ガラスに頬をつけたまま、両手を後ろ手にまわし、自分から尻肉を分けて誘った。茂みも、『花』も、後ろの『蕾』も、『蜜』に濡れ、ぬらぬらと光って彼を誘うのだ。

 彼はどんな『神』も信じない。
 もちろん『仏』もだ。
 しかし、ウータイに伝わる経典を愛した。
 それに記される、地獄絵図を愛した。
 この世界が実在するなら、きっと自分はその“地獄”に堕ちるだろう。
 星に帰る事も無く、この世をさまよう事も許されず……。
 それが自分には一番ふさわしいような気がするのだ。
 その経典に記された「畜生道」に、今、彼女は生きながら堕ちている。
 そしてそんな彼女を、これから彼は犯そうとしている。

 堕としたのは彼だ。

 ならば、彼女の業を受け、苦しみを受けるのも彼だ。
 彼女を愛するからこそ、彼がしなければならないのだ。
 「あの男」がここにいない以上、その役目は自分がしようと、彼は誓ったのだから。
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