■感想など■

2011年02月06日

[LIPS]『Piece.02』「二人の儀式」〜スウィート・バスタイム〜

■■ Scene.02 ■「クラウド」■■

 『夜の日』は、二人でお風呂に入る。

 いつの頃からか、習慣になった二人の『儀式』だ。
 ゆったりとした大きなバスタブは、ティファが頑固に主張して買い求めたもので、ひどく値が張ったが、こうして二人で入る事を考えたら、安い買い物だったかもしれない。
 今はそう思う。
 ティファの白くてすべすべな背中を洗ってやりながら、俺は、ぼんやりと考えていた。

 ティファは可愛い。
 小さい頃、俺の世界の中心には、いつもティファがいた気がする。
 山間の小さな村だ。
 ただでさえ子供が少なく、「女の子」と呼べる歳の子など隣のクアウルさんの所の「チュセ」を入れても、たったの4人しかいなかった。
 ティファはその中で、ただ一人の同世代の女の子だ。
 俺と同世代の男は、誰でもティファに気があった。
 ティファの気を引こうと、一生懸命だった。
 世界が狭かったんだろうな。
 だからといって、ティファに魅力が無かったという訳じゃないんだ。
 実際、ティファはあの頃から可愛かったんだから。
 艶々の黒髪と、ちょっとやせぎすかな……とも思える、すらりとした手足に、よく傷テープを貼っていたが、勝ち気な瞳をキラキラさせて、本当に「生きてる!」って、体全体で表してた。
 それでいて、とても優しい所があったから、なんというか……スピードサウンドが、実は同族の幼体には分け隔て無く優しいのが意外に思えて、「なんだ、イイヤツじゃないか」とか思うのと……。

 …………………………今のはナシ。

 そんな事言ったら、むくれて手が付けられなくなる。
 怒ってふくれて拗ねたティファほど、やっかいなものは無いからな……。
 まだ、ジェノバと闘った時の方が楽だ。
 いや、別にティファが暴力を振るうとか、そんなのじゃなくて……。
「何がおかしいの?」
 気が付くと、ティファがきょとんとした顔で振り向いて、俺を見ていた。
「いや、別に」
 言いながら、俺は口元を引き締める事が出来ない。
「……やあね。何考えてるのよ?」
「今日はどんな風にティファをいぢめようかな……って思ってさ」
 ちゅ……と首筋にキスをする。
「……やだ……もう……」
 くすぐったそうに身を縮めて、ぽっ……と頬を赤らめて恥じらう彼女が愛しい。
 これだ、これ。
 ティファが怒ってふくれて拗ねると、えっちしてくれなくなるんだ。
 そうすると、もう何十回とえっちしてるのに、まだ馴れなくて恥ずかしそうにする、この顔が見られないからな。
 それは悲しい。
 男として。

         §         §         §

 ティファをバスタブの中で向こう向きに立たせると、背後に立つ。そうして、俺はちゅるん……と手を滑らせて脇から手を伸ばし、彼女の乳房を手のひらで包んだ。
 ティファの乳房は、大きくて、柔らかくて、いい匂いがするから、だから、俺は好きだ。
 ……大きいからってのは、ちょっと違うな。
 シエラも大きいけど、俺にはティファの胸が一番良いと思った。
 「ティファの」って所が、実はすごく大事なんだ。
「あん……すぐ胸さわるのね……」
 ティファが甘えた声で咎めるように言う。
「いけない?」
「…………………………いいけど……でも、後で手を抜いたりしたら嫌よ」
「するわけないだろう?」
 思わず、くすっ……と笑みが漏れる。手抜きなんてとんでもない。
 一日中だって抱いていたいくらいなんだから。
 ティファも、それを知っていて言ってるのだ。
 でなければ、口にするような女じゃない事を、俺は良く知っている。
 俺は、重い乳房を下から掬い上げるようにしてたぷたぷと揺らしながら洗った。
 やわやわと、ソープの滑りを利用し、自由に形を変えて楽しむ。
「はっ……あっ……」
 彼女は息を潜めて、左手の指を噛んだ。
 俺は乳房から手を離し、ソープを彼女の全身にまんべんなく塗り広げて行く。
 抱きしめるようにして乳房をさわっ……と撫で、脇を丹念に洗い、腰、腿、そして丸い尻を、順に丁寧に洗って行く。
 脚を片方づつ、足首から膝へとマッサージするように洗い、やがてソープをたっぷりと付けた両手で、左腿を掴むようにして洗った。
 内腿に添えた右手は、左腿を洗う拍子に人差し指と親指の側面を、彼女の『花』に触れさせる。
 その刺激にぴくん……と震える彼女は、それでも声を上げない。
 我慢している。
 なぜなら、あくまで俺は彼女を「洗って」いるのだから。
 ただ洗っているだけの俺に「感じて」しまうのは「おかしい」のだ。
 この『儀式』を始めた当初、彼女は震えながら、ずっと声をひそめていた。
 それが今も続いている。
 もちろん、今では「感じる」事を当たり前のように楽しんでいる。
 けれど、彼女は決して声を上げない。
 声を顰めた方が、実は何倍も感じるのだという事に気付いたのだ。

 左脚をたっぷりと時間をかけて洗い、そして右脚に取り掛かる。
 ふらふらとした彼女は、今、自分が壁に手を付き、俺に向かってお尻を突き出すようにしている事に気付いているのだろうか。
「ん……あ……」
 俺の左手を、ぬめるような感触が流れた。
 ソープではない。
 『蜜』だ。
 触れる度に、彼女の『花』から染み出した『蜜』が、俺の左手に滴るのだろう。
「はい、おしまい」
 俺がそう言って、シャワーで体の泡を落とし始めると、
『……もう?』
 そんな、残念そうな落胆の表情で俺を見た。
 潤んだ瞳がとろん……として、それはピンク色に染まった全身とあいまって、何とも言えないくらい色っぽい。
『どうだ。これが俺の奥さんなんだぞ』
 そう、世界中に向かって言いたいくらいだ。
「……キスして……」
 か細い声で呟くように言うと、彼女が体ごと俺によりかかってくる。
 ずるずると崩れ落ち、バスタブの中で膝立ちに立つと、すりすりと堅くなった乳首を俺の胸に擦り付けた。一心に唇をねだる彼女は、全身で俺を欲しがっているのがわかる。
 舌をからませ、互いに吸う。
 ちゅるちゅるとすすり、嘗めた唇が、互いの唾液でぬめった。
「ふう……」
 唇を離す。
「……もっと…………」
 また重ねる。
 ……ティファはキスが好きだ。
 多分、えっちするより何よりも。
 えっちも好きだけど(ティファは否定しているが「クラウドがしたがるから……」なんてのは当然のように却下した)それ以上に「安心」出来るからだそうだ。
 唇の裏も、歯も、歯茎も、上顎も、舌の下も、全部、丹念に愛撫してやる。
 彼女は喜んで応え、そして、同じ事を俺にしようと一生懸命になる。
「ふう……」
 長い長いキスを終え、唇を離して深く息をつく。
「…………もっと…………」
 際限が無い…………。
「後でね」
「やあん……」
「湯冷めしちゃうだろ? ほら、もう一度浸かって」
 ふらふらと揺れる彼女を座らせて、一緒にお湯に身を沈めた。
「うふん……」
 彼女は嬉しそうに、幸せそうに、俺の胸に頬を摺り寄せて来る。
「今日は……いっぱい……いっぱいいっぱい……可愛がってね」
 俺は軽く肩をすくめると、髪がぴったりと張り付いた彼女の額にキスし、芝居がかった声音で言った。
「姫様の御望みのままに」

 二人の夜は……これからだから……。


         −おわり−

■■[LIPS]『Piece.02』「二人の儀式」〜スウィート・バスタイム〜■■

「2011/02/04 01:00」投下開始
「2011/02/05 01:00」完了
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