■感想など■

2011年06月30日

[LIPS]『Piece.04』「二人の睦」〜愛しあうということ〜

■■【2】■■

「ごめんなさい、は?」
「…………」
 彼女は答えない。
 下唇をきゅ……と噛んで、悔しそうに、切なそうに見えない俺を見ている。
「ティ、ごめんなさい、は?」
 もう一度言う。
 彼女は唇を震わせて顔を上げ……そして一度俯いて、数秒後に再び顔を上げた。
 逡巡しているのだ。
「……ごめんなさい……」
 俺は彼女の言葉に、再び彼女を両腕ごと抱きしめながら、そのぷっくりとした瑞々しい唇にキスをした。
「……ん……」
 たっぷりと時間をかけて、上唇と下唇を味わう。
 口の端から端まで何度も往復して嘗め、歯で甘噛みし、唇で挟んでちるちると舌でくすぐった。
「……んぅ……う……」
 すぐにでも俺の唇を、舌を迎い入れて、おもうさま味わいたいのだろう。
 むしゃぶりつこうと彼女が積極的になるたびに、俺は身を引き彼女の欲望を受け流した。
「……ぅん……いぢわる……」
 ちっとも口内を可愛がってくれない俺に焦れて、彼女は拗ねたような声を上げた。
 ズボンはまだ、太股の半ばで止めたままなのだ。
 俺は両手を後で下げて、ショーツに包まれた彼女のお尻にぺたりと両手をあてた。
「あ……」
 引き締まっているくせにたっぷりとして、柔らかいと思えばしなやかな筋肉が手の平を押し返す。
 適度にのった脂がぷりぷりとした触感を手の平に与えて、このまま何時間でも触っていたくなる。
「……んあぅ……」
 両手でお尻を掴んで、むにむにと揉む。
 ショーツが捩れて、彼女の両脚の付け根に隠され秘められた部分に、微妙な刺激を与えているはずだ。
「あ……あ……」
 時間にすれば数分……といったところだろう。
 しばらくして彼女は、もじもじと両脚の膝小僧を擦り合わせ始めた。
 ずっとお尻ばかり刺激され、それに抗議する事も許されず、彼女の“内圧”はひどく高まっているはずだ。
 事実、彼女の体は熱く火照り、吐息も甘く熱く、額はうっすらと汗ばんでいた。
 俺は左手でお尻をむにむにと嬲りながら、右手の中指で黒いショーツの全面……彼女の下腹の辺りを円を描くようにしてゆっくりと撫ぜた。
 ショーツの下には、茂みがある。
 それが、指先の感覚でわかった。
「ああ……あ……」
 吐息のような声を上げ、彼女は尻と下腹部……前と後の両方から受ける刺激を貪欲に受け止めていた。
「感じる?」
「……感じる……きもちいい……」
「こう?」
 少しだけ指を伸ばし、茂みの奥に這わせる。
「あっ……き……きもち……いいの……」
 俺はくすくすと笑いながら、彼女の首筋をねろっ……と嘗めた。
「ひゃう……」
 ぴくんっと体が震え、揺らめく。
「じゃあ、ズボンを脱ごうか?」
 彼女はこくりと頷き、息を潜めてその時を待つ。
 俺はゆっくりとズボンを引き下ろし、膝まで下ろしたところで跪いて彼女を見上げた。
 ふう……と股間に息を吹きかける。
 それだけで彼女は腰を震わせ、所在なげに両手をさまよわせた。
 俺に掴まりたいのだ。
 けれど、俺の許しがない。
 心細くて、不安で、きっと彼女は目隠しの下できょろきょろと視線を巡らせているに違いない。
 見る事など出来ないというのに。
「右足から脱ぐよ」
 俺はそう言うと、右の太股に“んちゅ”と熱いキスをしながら右脚のズボンを脱がせた。
 片足で不安定に立つ彼女は、両手でいっしょうけんめいにバランスを取っている。
 左脚にも同様にキスを与え、同様に脱がせ終わると、俺は無言で立ち上がって彼女のセーターの中に両手を差し入れた。
「ん……あ……なに……?」
 てっきりセーターを脱がせてもらえると思ったのだろう。
 彼女は戸惑って俺の顔があるだろう空間に顔を向けた。
「ブラ、取ろうか」
「…………う……ん……」
 俺の真意を計りかねているのだろうか。
 それには構わず、俺は背中に回した両手で3つもあるホックを、手際良く外していった。
 彼女の乳房は大きすぎて、その重量を支えるためにブラは特に頑丈な作りになっているのだ。
 ホックも普通のブラよりも1つ多く、ストラップも太い。
 “おばさんブラ”だと、いつも哀しそうに口にする彼女が、彼女には悪いが俺は可愛いと思った。
 ホックを外すと、乳房が解放されてゆさっ……と揺れた。
 決して垂れているわけではないのだが、さすがに自重によってブラをしている時よりもバストラインは下がってしまう。
 けれど、その形の美しさ、色合い、手触りや揉み心地は、他のどんな女性よりも素晴らしいものだ。
「……は……ぁ……」
 俺はホックを外した両手で、彼女の背中を優しく撫ぜた。
 肩甲骨から、お尻の割れ目の端まで、指先の繊細なタッチで撫で上げ、くすぐってゆく。
「くすぐったい?」
「……ちょっと……でも……きもちいい……」
 溜息のように深く息をしながら、彼女はうっとりと言った。
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