■感想など■

2011年12月12日

【ボクキミ】7

■■【7】■■

 かくして哉汰は、一人立ち間もない新米ウィッチ・ユウのパートナーとなった。
 いわゆる日常から非日常へと足を踏み入れたわけだ。
 だが、翌日から劇的に生活が変わったかと言えばそんなことはなく、朝起きて学校に向かい、教室に入って優也と挨拶を交わし、授業を受け、優也と帰宅しながら彼の話せる範囲のウィッチやケガレ、そしてケガレのサーヴァントの話などを聞く……という、今までとあまり代わり映えのしない日が続いた。
 その間、優也が学校を遅刻・早退・欠席するような事も無く、また、ケガレとの闘いに向かうと、彼から連絡を受ける事も無かった。
「パートナーといってもこんなものか」
 そう、哉汰は思い始めていた。
 だが衝撃的な「出会い」から数日が過ぎたある日の夕方。
 とうとう優也から一通のメールが届いたのだった。

『今晩、たぶん1時頃にお邪魔します。部屋の窓を開けておいて下さい。』

 恐らく今日これから、ケガレとの闘いに向かうのだろう。
 いつものように何事も無く学校から一緒に帰宅して別れ、それからたった数時間後の事だ。

 心臓が跳ね上がった。

 なぜか、動悸が治まらなかった。

 7時頃に帰宅した母親を迎えた時も、二人で晩御飯を食べていても、食後にテレビを見ていてもどこか上の空で、いつものように帰りの遅い父親にイライラしている母親にこっぴどく注意された。
 そして意味も無く歯磨きを2回もしてしまった。
 これではまるで、初デートにでも向かうかのような落ち着きの無さだと自嘲してしまったほどだ。

 ──そして、果たして優也……いや、ウィッチ・ユウは深夜の1時過ぎに哉汰の部屋へとやってきた。

§         §         §


 明日の宿題も終え、家族も寝静まり、特に何もする事が無く机に向かって漫画を読んでいた哉汰は、背後の窓をノックする音と、数日前に聞いたあの“ほにゃほにゃ”とした癒し系な声に慌てて振り返った。
「こんばんは〜」
 視線の先では、あの時と同じ服を着て、あの時と同じゆるゆるな雰囲気で、ウィッチ・ユウが当たり前のように2階の窓枠に手を付いて微笑んでいた。
 相変わらず凶悪なおっぱいが、全方位攻撃態勢で目に飛び込んでくる。
「入っていい?」
 気弱そうな、自信の無さそうな顔で手を振るユウの胸が“ゆさゆさ”と重そうに揺れていた。
「……んなこと聞いてないで早く入ってこいって! 誰かに見られたら……って、まあ、その心配は無いんだっけ」
「うん」
 哉汰の視線の先では、ユウの首の、白いフリルの付いたピンクのチョーカーに装飾されている蒼い宝石が、不思議な美しい光を放っていた。

 この宝石は強力な魔力を帯びていて、ウィッチの意思によってあらゆる音波・電波・電磁波を遮断・かく乱する魔法具(マジック・アイテム)なのだという。
 電磁波においては可視光線は言うに及ばず、紫外線、赤外線、エックス線、ガンマ線に至るまで影響し、そのため人間の裸眼や通常のカメラだけでなく、サーモグラフィやその他様々な観測機器にもその映像が記録されず、およそ一般の人間が入手出来る機械での記録は一切不可能となるらしい。しかも装着者の魔力をほとんど必要としない、スタンドアローンな魔法具であり、その性質と有効範囲の広さから、ウィッチの間でも希少性の高い宝石なのだという。
 哉汰も一度、自分のケータイのカメラで試してみたから、その効果は確かだった。それはある意味、魔術が科学的な物理現象に干渉して捻じ曲げる、最も初歩的で顕著な例だと言えた。
 もちろん、宝石自体に損傷が及べば、その効果は無くなる。
 またそのような事態の他は、まれにパートナーからの魔力供給中(ユウの場合は、哉汰とのキスの最中)にその効果が無効化されてしまうことがあるようだが、よほどの事が無ければ、それを普通の人間に目撃されたり記録されたりするような事態は、ほとんど無い筈だ。
 ……と、哉汰は優也から聞いていた。
 また、音波がかく乱されるということは、ユウの発した声も音も聞こえなくなるということだが、あの路地裏では普通に会話していた筈である。
 それも優也によると、宝石を身に着けた者の任意によって、伝えたいと思った相手には問題無く伝わるらしい。
 実に都合が良いものもあったものだが、それを哉汰が言うと、
『だって、魔法ってそういうものでしょ?』
 と実にあっけらかんと言ったのだった。

「よいしょ……おじゃましまーす」
 ユウは窓の外で胸を揺らしながらパールピンクのピンヒールを脱ぎ、それを手にぶら下げると無防備に窓を跨いで部屋に入ってきた。
 ユウが背中を向けている哉汰には、捲くれ上がったフリルミニスカートからベビーピンクのTバックも、むっちりとしたまあるいお尻もすっかり見えてしまっているが、ユウは全く気付いていないようだ。鈍器レベルの巨大な椰子の実おっぱいも、哉汰からはユウの脇の下からゆさゆさと揺れているのが見える(背中越しにでも体の左右からはみ出して見えるおっぱいというのも、かなりのものだ)。ビスチェ風の上着は背中が呆れるくらい大胆に開いていて、白くて滑らかな肌が艶めかしいことこの上もない。
 魔女と言えば体を覆い隠すほどの大きなマントと相場が決まってる……と哉汰は思っていたが、全部のウィッチがそうとも限らないらしい。例のとんがり帽子も無いのだから、既存の魔女イメージよりむしろ日曜朝の戦う魔女っ娘アニメとかに近いのだろう。
「ごめんね。こんな夜遅くに」
 ピンヒールの埃を払い、哉汰が用意した新聞紙の上に置くユウの巨大おっぱいが、振り返ったり屈んだり身を起こしたりするたびに“ゆさゆさ”と揺れ、“もにゅんもにゅん”と形を変える。
 その無防備でエロティックな眺めに、哉汰は顔が熱くなるのを感じて慌てて目を逸らした。
『こいつは優也だ。こいつは優也だ。こいつは優也だ。こいつは優也だ。こいつは優也だ。こいつは』
 心の中で呪文のようにそう唱え続けるが、股間で一旦元気に勃起してしまった若い幹は、容易にはおさまってくれそうもない。
 女になっているからといって、その身体がむちゃくちゃエロいからといって、親友に対して欲情するなどというのは、哉汰にとっては絶対にいけないことだと思うし、何より優也自身に知られたくはなかった。
 これはあくまで人助けなのだ。
 困っている親友を助けるためなのだ。
 そう思い、機械的に行動しようとすればするほど意識してしまい、ユウの露出した艶かしい肌に体が熱く反応するのを止められなかった。

 そんなわけで、哉汰にとっての、初めての、意識してのキス……いや、魔力供給は、早くも波乱の様相を呈していた。

§         §         §


「というか、オマエ、おっぱいデカすぎ」
「ええっ!?」
「キスするのに邪魔になるおっぱいってどんなだよ?」
「そ、そんなこと言われても……」
 いざキスしようとした時、哉汰は絶望的な現実に挫けそうだった。
 ピンヒールを脱いでさえ、ユウの身長は哉汰の頭一つ半くらいは高かったのだ。哉汰の身長が152センチだから、裸足でも175センチくらいは軽くありそうだ。しかも向かい合って立つとクレヴァスのようなおっぱいの谷間がすぐ目の前にきて、視線が泳いでしまう。そのうえ、立ったままだと前方にどかんと突出したおっぱいのふくらみが二人の間で邪魔をして、非常にキスがしにくかった。
「ちっ」
 思わず舌打ちが出た。
「ええっ!? 舌打ちするほどっ!?」
 傷付いたように眉を寄せるユウを気遣ってやる気も失せていた。
 キスするのに邪魔になるおっぱいというのも大概にして欲しい。
 オッパイスキーなはずの哉汰でさえそう思うのだから相当なものだった。
「いくつあるんだよ?」
「え?」
「それ」
 “ゆらゆら”と重たそうに揺れるおっぱいを哉汰は顎で示す。
「に、二個」
「ちげーよ。ベタなボケかますな」
「ご、ごめん」
「サイズだってば」
「わ、わかんない」
「わからんわけあるか馬鹿。ブラ持ってんだろ? おばさんと一緒に買ったって言ってたよな? 買う時サイズ測っただろうが!」
「ええぇ〜〜〜っ!?」
「なんだよ?」
「どうしても教えないと……だめ?」
 腰の前で両手の指を絡め、上目遣いでユウは哉汰を見た。むにゅうと、両腕の間で白くて凶悪な巨大鈍器おっぱいが挟まれ押し上げられ、形を変えてエロティックに震える。ピンク色の乳輪まで覗いていて、あと少しで乳首までコンニチワしそうだ(おいおい、ちょっと待て。ニプレスとかしてないのか?)。
 その上で、癒し系ほんわか美人の顔で捨てられた犬みたいに上目遣いで見詰めるのだ。
 計算しての行為では無いと思うが、破壊力がスゴイ。
「か、隠し事は無しって言っただろ?」
 思わず声が上擦った。
 バストサイズを教えないからといってそれが隠し事になるかと言うと、そんなことはこれっぽっちも無い。
 哉汰はそれをユウに気付かれたかと思ったが、あっちはあっちでそれどころではなかったらしい。
「そ、そうだけど……」
 ユウは自分の胸を見下ろし、哉汰を見て、それからもう一度自分の胸を見て、小さく「うん」と言った。
「いくつだよ」
「……ち」
「は?」
「…………ち」
 哉汰から視線を逸らして消え入りそうな声でぽちょぽちょと呟くユウは、まるでおいたをした事がバレても尚「あたしじゃないもん」と拗ねている幼女のようだった。
「は? もうちょっと大きい声で言え」
「………………はち」
「98センチ? ……デカいな」
「ううん。ええと、その……ひゃくはち」
「……108センチ?」
「……う……うん……108……」
「メ……メートル越えかよ!? 108のおっぱいってなんだよそれ! どんだけ!? 108? 煩悩の数か!? 煩悩おっぱいか!? すげーな!!」
 哉汰は思わず絶句しそうになり、その反動でちょっとハイになった。
 ユウの次げた数字がそれほど衝撃的だったのだ。
「だから言うのやだったのにぃ!」
「……ちなみに、何カップだ?」
「ええ〜!? そこまで言わないとだめ?」
「サ、サイズまで言ったんだから、後は言っても問題ねーだろ?」
「……え……Lカップ」
「え…る?」

 絶句した。

 今度こそ絶句した。

 108センチのLカップ。

『Lカップ!? 108のLカップ! ABCDEFGHIJKLの12段階目の最終形態かよ!?』
 哉汰の頭の中でアルファベットが踊る。
 お気に入りのグラビアアイドルのサイズが96のHカップだったけど、それより12センチ、4段階も大きいのだ。
 そしてここからは、哉汰も知らないユウのおっぱいの話。
 彼女のバストはトップとアンダーの差が37.5センチ。ブラサイズは70のLとなる。これがどれくらいの大きさなのかを説明するにはブラの容量より乳房そのものの重さを例にした方がわかりやすいだろう。
 その組成の大部分が脂肪と乳腺と水分で構成される乳房は、だいたいKカップで片乳3キロほどにもなる。Lともなればおよそ3.7キロ程度。両乳でだいたい7.5キロ程にもなる。仮に7.5キロと仮定しても、グラム換算で7500グラムである。1.5リットルペットボトル5本分であり、500ミリリットル入りコーラ缶15本分である。
 想像してみて欲しい。
 首から500ミリリットル入りコーラ缶15本を入れたビニール袋を提げて日常生活を送る自分の姿を。
 超重量だった。
 苦行そのものだ。

 これでよく普通に歩いているものだ。

 その重さを聞けば、誰もがきっとそういう感想を抱くに違いなかった。
「バケモンだな」
「そ、そんな風に言わないでよぅ! だから言うのやだったのにぃっ!」
 そんなだから握った両手を体の横でぶんぶんと振る優也の胸は、“ゆさゆさ”“ぶるんぶるん”というより“ゆさりゆさり”“だゆんだゆん”という擬態語が似合いそうな、そして撲殺されそうなおっぱいの揺れ動きを見せていた。
 それこそ目の前で自分の頭より大きいおっぱいが上下に大きく揺れ動くのを見ていた哉汰が、その迫力に思わず仰け反るくらいに。
 しかもピンク色の乳首がぴょこぴょこと顔を出してコンニチワしていた(うわ。ニプレスとかしてねぇ!!)。
 意味あるのだろうかこのビスチェ。
「揺らすな! 近づけるな!」
「あ、ご、ごめん……気持ち悪いよね。こんなに大きいと……」
「いや、ちが…………ま、まあ、いいよ。わかった」
「何が?」
 納得いったような哉汰の声に、ユウはきょとんとして目をぱちぱちさせる。
 その仕草がとても子供っぽく、成熟した肉体とのイメージのギャップを生み出しているということに、ユウ自身は気付いていないに違いなかった。
 そしてそれが、哉汰に対してアンバランスが生み出す奇妙で背徳的なエロスを感じさせていることにも。
「……そういやさ、なんかオマエ、ケガレと戦う時によくバランス崩してるって言ってただろ? そんなに重たいもん胸にぶら下げてたら、そりゃ体勢も崩れるよな、って思ってさ」
「うーん……それがね、なんか見た目よりそんなにも重くないんだよね」
「そうなのか? 実は中身、空気か?」
「そんなわけないってば。なんかね、この姿だと服だけじゃなくて、肌の表面そのものに魔力が付加(エンチャント)されてて、重力と慣性が軽減されるみたい。慣性制御とか、そういうの? ∀(ターンエー)ガンダムでそういうのがあったよね。『iフィールド』だっけ?」
「シラネェ」
「あと、皮膚とか靭帯とかもすっごく強化されてる感じ。これって戦闘形態時に付加される基礎魔法ってことなんだろうね」
「ふーん……」
「ボクとしては、おばーちゃんみたいに“だらーん”と垂れたらやだなぁとか思ってたから、そういう意味では安心したよ」
 ユウは両手でおっぱいを下から持ち上げ、手を離して重力に引かれるままに落とす。おっぱいは“ゆさっ”と弾んで揺れた。
「そ、そうなのか?」
「うん。おっぱいってあんまり大きいと自重で垂れちゃうけど、自分で言うのもなんだけど、ボクのは確かに重いことは重いけど形もいいし、この服脱いでも“どーん!”って前に飛び出してるから超カッコイイよ!」
「カッコイイってオマエ……」
「なんかね、外国のモデルとか……あ、そうそう、プレイメイトとか、そんな感じ。えっと…………見てみる?」
「ばっ……オマっ……冗談言うな! 親友のおっぱい見たいとか、そんな、俺は、その、バ、バカヤロウ」
「……そ、そうだよね。ごめん」
「い、いや、謝るこたぁ無いんだけどさ」
 もうむちゃくちゃである。
 「おっぱい見る?」と言い出すユウもだが、「親友のおっぱい」とか口にしてしまう哉汰も、大概混乱していた。
この記事へのコメント
裏乳(うらちち)キタ─────(゚∀゚)─────!!!!

薫をそのまま拡大したようなスタイルですね
TSFと爆乳は切っても切れない関係だと実感します
Posted by 青玉 at 2011年12月12日 12:53
TSと爆乳…しかも高身長といろいろおいしいですね。
おっぱいの描写もえろくて好きです。
Posted by 通りすがり at 2011年12月12日 21:27
>青玉さん
 う、裏乳?
 おおう。背後から見える乳をこう呼称するのですね!(忘れてる)
 薫の、砂時計体型がスケールアップした感じでしょうか。あっちも遅々として……ですが、微妙に進んではおります。
 TSFと爆乳は、やはり自分の中ではセットですよ!

>通りすがりさん
 背の低いロリ巨乳が続いたので、なんとなくアダルトチックな高身長爆乳が書きたくなりました。
 おっぱいの描写が命です。
Posted by 推力 at 2011年12月19日 12:24
■裏乳(ピクシブ百科事典)

 おー……。

ピクシブ百科事典>世界>自然>生物>生き物>体>胴>胸>おっぱい>裏乳
Posted by 推力 at 2011年12月20日 03:23
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