■感想など■

2012年01月02日

【ボクキミ】10

■■【10】■■

「おまっ……は、はげし……」
 腰が抜けた感じがする。
 脚がガクガクして哉汰は思わずふらつきそうになった。それに、かろうじて射精は免れたがパンツの中身は既に先走り汁でぬるぬるだ。
 ユウを見ると顔が真っ赤に紅潮し、目は涙で潤んで“とろーん”ととろけ、口は半開きで唇の周りが唾液で濡れている。あきらかに“出来上がった”状態であり、もし今、哉汰がここで押し倒してTバックを脱がせても、何の抵抗も無く両脚を広げてセックスを受け入れてしまいそうな雰囲気があった。

 それにしても……

 哉汰は思わず“ぐびび”と喉を鳴らした。
 この状態のユウの「エロさ」は異常だった。汗ばんだ肌から立ちのぼる匂いは甘く、香しく、哉汰の脳の原始的で動物的な部分を直接刺激するような淫猥な力に満ちていた。深いクレヴァスを思わせる乳房の谷間はユウが身を捩るたびにむにむにと形を変えて哉汰の手の愛撫を誘っているかのようだった。
 あえて重ねて何度も繰り返すが、思春期の男の子の頭の中はエロい妄想でいつもいっぱいでマグマのように“ぐつぐつ”と煮えたぎっているものだ。いくらネットでその手の画像が氾濫していたとしても男の子にとって女の子の体というのはファンタジーに満ちており、jpg画像やavi動画や雑誌や写真集などでは到底満たされることのないエロスな飢餓感というものは、こうした現実の、目の前の、今すぐ触れる距離にある女の肉体によってのみ充足されるものなのだ。
 そのため哉汰にとってユウの体というのは、いくら理性では「元は男の体」だと理解していても、感情……原始的な欲望の情動では、そのおっぱいも触れたくて嘗めたくて吸いたくて揺らしたくて責めたくてたまらないものに変わりはなかった。
 だから、
「カナちゃんにはお世話になってるし……だから、いいよ?」
 と、甘ったるい声で言われた時、哉汰は自分でも気づかないうちに口元がだらしなく緩んでしまっていたことに気付かなかった。
「カナちゃんって言う……えっ!?」
「いいよ? したいんでしょ?」
 そう言いながら、ユウは両手でその重たそうなおっぱいを両手で掬い上げるようにして持ち上げてみせた。
「あ、い、いや、俺は別に……っていうか、何言ってんだお前……」
「だってボク、カナちゃんがおっぱい星人だって知ってるもん」
「いや、てか、なんで知ってるんだよ!? いったい何の話だ?」
「おっぱい吸ってみたいんじゃないの?」
「なっ!?」
「だってカナちゃん、ボクのおっぱい見る目、結構……ていうか、かなり、えっちっぽいもん」
「ええっ!? ……マジ?」
 ユウは女の子っぽく“くすくす”と笑う。そうしてしかつめらしく顔を作って、
「まじ」
 と言ってみせ、哉汰は不覚にも「あ、可愛い」と思ってしまった。
「かなり?」
「かなり」
「うぅ〜〜……」
「だから……吸ってみても、いいよ?」
「吸……って、お前、自分が何を言ってんのかわか」
「わかってる」
「う……」
 きっぱりとしたユウの口調と眼差しに、哉汰は思わず絶句した。
「だってお前……ちく……だぞ?」
「わかってるってば。それに、ここも……その、『神経細胞が密集している感覚受容体』だし」
 ユウはひざまずいた格好から立ち上がると、少しふらつきながら哉汰の前に立った。そうすると胸の谷間がちょうど哉汰の目の前にくる。その質量と体積は圧倒的だった。
「う……」
 というか、圧倒されてた。
 哉汰にもユウの言いたい事はわかる。
 乳首からでもきっと魔力補給出来るに違いない、それならば当初の目的と合致するのだから問題ない……というのだ。
「可能……なのか?」
「理論的にはそうじゃない?」
 唇と唇なら魔力の流入もなんとなくイメージ出来るが、唇と乳首……しかもこの場合は唇から乳首を通して魔力が流れ込むということだ。
 母親が赤ん坊にする授乳プロセスの真逆である。本当に可能なのかはわからない。
「じゃあ……は、はい」
「ちょ、ま」
 哉汰が「心の準備が」と言う前に、ユウはビスチェ風コスチュームの先端をちょっと引っ張り、くいっと引き下げてみせた。
 躊躇いとか、あんまり無かった。
 しかも一度に両方だった。
 巨大としか言いようの無いLカップおっぱいが“ぼるん”とこぼれて“ゆらんっ”と揺れ、その先のやや濃いピンク色の蕾が“ぴょこん”と跳ねるようにしてあらわになる。
「ばっ、ばか、何も両方出さなくてもいいんだぞ!?」
 眼前で顔を挟むようにして揺れ動く椰子の実みたいな二つの爆乳に、哉汰の顔にカッと血が昇った。
「あ、そうか」
 照れ隠しのように舌を出し、肩を竦めてみせるユウのその仕草は、大人っぽい風貌にも関わらずひどく可愛らしく見える。
 哉汰はどうしていいかわからずに、真っ赤な顔のまま、殊更にしかつめらしく眉を顰めてみせるしかなかった。
「でもこの服、片っぽだけ下げるのはちょっと難しいから」
「じゃあ、その、片っぽは手で隠すとか……」
「あ、そうだね」
 そう言うとユウは左の乳房を、白い手袋で覆われた左手で掬い上げるようにして乳首を隠した。だが、そうすることで乳房の豊満さ、柔らかさが益々際立つ事にまでは気付いていなかった。当然と言えば当然だが、そこには恥じらいとか、自覚とか、とにかく女であれば持っているものは無い……とまでは言わないが、極端に薄いのは確かだった。
 普段からあんな、おっぱいが上下に揺れ動くだけで乳首が飛び出てしまうような服を着ていると、今さら乳首程度ではどうこう言うことも無いのだろうか。
『まあ、普段は男なわけだしな……』
 その辺の意識の切り替えはどうなっているのだろうか?
 いつか機会があったら聞いてみたいと思わなくもなかった。
 “ぷるぷる”としたユウの乳首は巨大な乳房からすると小さく見えるが、それでも小指の先ほどもある。今からここに口を付けるのだと思えば興奮もいや増した。
『哺乳瓶の乳首みてぇ……』
 正月に母の実家へ皆で行った時、母の妹の、まだ歳若い叔母さんが生後7ヶ月になる子供に哺乳瓶でミルクを飲ませていて、別にホンモノのおっぱいを見たわけじゃないのにドキドキした覚えがある。
『いい匂いだな……』
 おっぱいに顔を近付けると、ほのかに甘い匂いがした。もちろん、哉汰がホンモノのおっぱいをここまで間近に見たのは初めてである。
 だから表面の産毛や、クリームを塗ったみたいに艶々としている乳暈(乳輪)の、表面にある小さなポツポツまで、思わず興味深げにじっと見詰めてしまっても仕方なかった。
「……あ、あの……」
「あ、すまん」
 見上げると顔を赤くしたユウが見下ろしていた。普段の身体とは違うとはいえ、剥き出しのおっぱいに顔を寄せられてじろじろ見られるというのは、やはりそれはそれで恥ずかしいらしい。そう考えると、それなりに“女の恥じらい”というのもあるのではないか、と思わなくもなかった。
「じっとしろよ」
「だって……カナちゃんの息がくすぐったいんだもん」
「カナちゃん言うな」
 乳首をくわえようとする哉汰の前で、おっぱいはゆらゆらと揺れて位置が定まらない。
 仕方なく哉汰は左手でユウの右乳房を“きゅむ”と掴んだ。
「あ……」
「しょ、しょーがないだろ? 動くんだから!」
「う、うん」
 ユウの生おっぱいは、すべすべでもちもちでふかふかだった。
『やーらけぇ……』
 パン生地みたいだが、瑞々しく張りがあって、『もにゅん』と力を込めると押し返してくる若々しさがあった。しかももちもちだ。手にしっとりと吸い付いてくるようだ。
 いつまででも触っていたくなる感触だったが、哉汰は意を決して“ぷくっ”と膨らんだピンクの乳首に“はむっ”と吸いついた。
「あっ!!」
 ユウが声を上げる。
 それは語尾にハートマークが付いたような、音自体がピンク色をしているかのような、甘ったるい、とろけて男に媚びた、

 ──オンナの矯声だった。

この記事へのコメント
おっぱいきた!
ずっと推力のターン!!
Posted by 青玉 at 2012年01月02日 01:34
しかめつらしい→しかつめらしいが正解です。
誤用のとても多い言葉なので気をつけてください。
Posted by 青玉 at 2012年01月02日 04:21
 あ……すみません。
 今回はさわりだけですw。

 「しかめつ」→修正しました。
Posted by 推力 at 2012年01月02日 10:18
盛り上がってきましたねー。
果たしていつまでキスだけですむのでしょう?

それと話の所々で出てくる身長差の描写がいいです。
相手が少し体制を変えただけで目の前が爆乳で埋め尽くされるので何かとエロいですね。
Posted by 通りすがり at 2012年01月03日 22:55
 身長差カップルというのには昔から惹かれていました。
 有名どころでは『かぼちゃワイン』、マイナーどころでは『空色み〜な』(北崎拓)とか。
 身長高くてスペック高くて、でも優しくて恋心きゅんきゅんな女の子にググッときます。

 まあ、ユウは恋心かというと微妙ですが。
Posted by 推力 at 2012年01月18日 11:27
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