■感想など■

2012年07月31日

[LIPS]『Piece.06』「二人の告白」〜吐息と言葉と〜

■■ Scene.03 ■「〜慟哭〜ティファ」■■

 夜中に………………

 …………。

 ……え?……うん…………なんでもない。

 …………うん…………でもホント、なんでもないってば。

 …………うん。

 ……うん。

 ……うん……。

 うん。

 ……でも……うん……。

 ごめん。

 うん。

 あのね…………………………夜中に……ね、ふ……と目が覚める時があるの。

 うん。突然。
 夢……見てて、それで目が覚めるっていうか、急に……ホント急に、突然真っ暗な中から出てきたみたいな感じっていうか……。

 ……。

 ……。

 ……うん。突然。

 気がついたら目が覚めてて…………それで、汗……かいてる。

 びっしょり。

 胸がどきどきして、何がなんだかわかんないけど急に涙が溢れて…………隣に寝てるクラウドが起きないように、声を殺して口をふさいで、過ぎるのを待つのよ。

 ……嵐が。

 胸の中で、わけのわからない不安とかが、ぐるぐるしてる……それが嵐。
 止めようとしても止まらないの。涙。
 そんな時は、ベッドから起き出してバスルームに行って、声を殺して、とりあえず止まるのを待つしかない。

 気がつくと、
 あたしはこんなに幸せでいいのかな……
 あたしはここにいていいのかな……
 彼のそばにいて、いいのかな……
 ぼんやり……もう何十回何百回何千回も自分に言った問いを、またばかみたいに自分に聞いてる。

 ひとりで。

 ……時々、そのまま夜が明けちゃう時もあるわ。

 自信……………………無いもの。
 …………あたしは一番なのかな?
 あたしには彼が一番だけど、彼にはあたしは、本当に一番なのかな?
 …………って……。

 ……うん。
 今更、そんなこと悩んだって仕方ない事はわかってる。
 でも、頭にこびりついてて、何かあるとそんな疑問……ていうか、どよどよしたモノが頭に浮かんで……。

 ……愛してくれてる…………って、思う。
 ……うん。
 ……思ってる。

 でも、あたしは彼が一番なの。他の誰かじゃなくて、彼が一番なの。
 だけど、彼にはあたしは一番なのかな? 本当に一番なのかな? あたしは彼の一番になりたいけど、本当はなれないんじゃないかな? ずっとずっと、一番は…………一番は…………。

 ……………………ごめん。
 …………ごめんなさい。
 あはっ……あたし何言ってるんだろう……。

 早く食べよう?
 ここのシーフードパスタって、すごく美味しいの。
 ソースが決め手なのよね。
 シエラも今度シドに作ってあげたら?


■カームのレストランにて■
■ シエラ=ハイウインド ■

         −おわり−
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/57201472

この記事へのトラックバック

★足跡代わりにポチッとしてってくださいな★