■感想など■

2009年09月23日

第23章「ボクたちの選択」

■■【5】■■

 愛して。

 愛して。

 愛して。

 全身で愛して、心の全てで愛して。
 そして結ばれ、繋がり、溶け合った少女。

 その少女の華奢な体躯に負担をかけないように、健司は両腕で自分の体を支えながら少女の豊かに盛り上がった乳肉に頬を寄せていた。
 頬に“ぺたり”とくっつく、熱を帯びた……けれど表面は汗でひんやりとした柔らかくてすべすべの肌は、それが現実ではないとはとても思えないリアリティがあった。

 自分の、全てを注ぎ込んだ。

 そう思った。
 体の中がからっぽになったんじゃないか? とさえ思えるほどの心地良い虚脱感。
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2009年09月22日

第23章「ボクたちの選択」

■■【4】■■
「あぁ……ああぁ…………あ〜〜〜…………」
 かたく閉じた瞼から、涙が湧き出すようにしてぽろぽろとこぼれ、少女は泣いた。
 身も世も無く、泣きじゃくった。
 失いたくなかった。
 彼との、この精神世界での邂逅は、現実世界ではいったいどれほどの時間だったのか。

 何分?

 何時間?

 いや、ひょっとしたら一秒にも満たない時間なのかもしれない。
 生体波長を『生体管理調整槽(コクーン)』で同調させることによって起こる精神同調は、膨大なデータを一瞬の内にリンクさせるのだと、美智子は言った。その間、意識は無いとも言っていたけれど、実際にはこうして同調した精神世界で彼と再会することも、深く愛し合うことも出来た。続きを読む

2009年09月21日

第23章「ボクたちの選択」

■■【3】■■
「……けーちゃん……?」
 苦悶に歪んでいた少女の顔が、まるでそれが嘘だったかのように安らかなものへと変化していた。
 “つう……”と可憐な唇から垂れ落ちた涎を、健司は親指で優しく拭ってやる。
「イッちゃった……の?」
「…………んぅ……?」
「イッちゃったの? けーちゃん」
「…………わか……んない……」
 なんだか、体どころか脳までとろけてしまったような感じだった。
 何も考えられない。
 それどころか、一瞬、自分が誰なのかさえわからなくなっていた。
 クリトリス中心の自慰でイク時は、電気が体中を走るように感じていた。続きを読む

2009年09月20日

第23章「ボクたちの選択」

■■【2】■■
 みっちりと中身の詰まったおっぱいを、健司がぺろぺろと嘗める。
 とろとろと『蜜』を滲ませ、垂れ落ちる膣内を、彼が丁寧に嬲る。
 こんなにも気持ちよくしてもらう一方でいいのだろうか?
 自分も何かしてあげないといけないのではないだろうか?
 それは不思議な感覚だった。
 いや、むしろ自然なことだったのかもしれない。
 桂はいつしか右手を伸ばし、健司の硬く屹立したモノを軽く握っていた。
「あぁ……熱い……」
「け……けーちゃん……」
 “きゅきゅ”と握り込めば、先端からぬるぬるとした粘液が垂れ落ちているのがわかった。
「けんじ……ぬるぬる……してる……」
 気持ち悪いとか、汚いとか、全く思わなかった。
 今からコレが自分の体の中に入る。
 入ってきてくれる。
 気持ちよくしてくれる。
 そういうオンナの気持ちの方が強かったのだ。続きを読む

2009年09月19日

第23章「ボクたちの選択」

■■【1】■■

 『生体管理調整槽(コクーン)』は、SF漫画や映画によく出てくるような、透明な筒状のものでも、球状のものでも無かった。
 真っ白で、表面は布と革の中間のような、どこかしっとりと手に吸い付くような感じがした。
 形は逆さまにした泪滴型であり、例えてみるならば柏餅を軽く潰したような形状をしている。
 二つ並んだコクーンとコクーンは、特に配線とかで繋がっているわけではなく、これで本当に健司と“繋がる”のだろうか? と桂は少々不安になったけれど、母の言う事を信じるしかないこの状況では、疑う事自体が無意味であると言えた。
 右のコクーンに、崩れかけた肉体を包帯で包まれた健司が沈み込むようにして消えると、桂は父と母と美智子が見守る中、左のコクーンの傍らに立った。続きを読む

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