■感想など■

2009年09月24日

エピローグ「それは舞い散る光のように」

 満天にひろがる青空は、ゆったりと流れる雲と共にどこまでも広かった。

 12月。

 季節はすっかり冬だったけれど、天気はすこぶる良く、風は冷たいけれど決して強くは無かった。
 そのため、冬の冷たい空気が制服の中に忍び込んでくる事も無い。
 ただ、朝の空気は痛いくらいにピンとした冷気に張り詰めている。
 昼近くになれば温められた空気で、少しは暖かくなるかもしれないけれど、少年はこんな尖った空気も決して嫌いではなかった。
 少年が通っている地元公立高校の始業時間には、まだたっぷりと余裕がある。ゆるやかな下りの坂道になっている通学路には、同じ方向に向かう制服姿の学生達が大勢いた。
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